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閲覧数順 2024年04月23日更新

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ハラスメント体質の人たちの共通点

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  1. 心と体・医療健康
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今話題の森発言ですが、私は今回の件は日本社会の縮図だと思っています。ああいう時代錯誤の男尊女卑=ハラスメント体質は、今も日本社会に蔓延していて、困ったことに特に社会的立場や地位のある人、たとえば政治家や経営者層に少なくありません。

 

日本は長く男性優位の社会で、女性は男性に従属するもの、選ばれるもの、甘やかす母親的存在として求められてきたと思います。

 

私は男女雇用機会均等法世代ですが、大学までは男女対等だったのに、就職活動を始めたときから世の中の不平等、特に男尊女卑の酷さに驚き、失望、憤り、30代で組織で働くことはあきらめてフリーランスになり、『オヤジの取説』という本を書いてオヤジへの鬱憤を晴らしました

 

私に言わせれば、昭和の日本は男尊女卑のハラスメント社会でした。そして、ハラスメント体質の特徴は以下のとおりです。

 

・加害者の自覚がない=罪の意識もない

・他人の気持ちに興味がない、自分勝手

・謝れない、謝らない、責任がとれない、他人のせいにする

・説明責任を果たさない、窮すると黙るか逆ギレ、自己正当化

・非難されると一転、加害者から被害者になる、被害者意識が強い

・結果主義

・承認欲求が強い

・「察して」、「ちやほやして」など他人に求めるのは母親的役割、つまり精神的に幼稚

・外面がよく、身内ほどつらく当たる

・交渉=脅し

・思いつき、その場しのぎ、感情的

・DV加害者同様、更生はとても難しい

 

森さんは古い価値観の代表のような人で、似たような人は日本中にたくさんいます。彼を見て明らかなように、こうした人たちは本当に唖然とするほど自覚がないんです。人は自覚がなければ変わらないので、彼らが変わることを期待するのは現実的ではありません。

(研修をしても、容疑者ほど他人事で、必要ない人ほど熱心にとりくんでくれます)

 

実は、あの発言以来、カウンセリングでハラスメント被害を受けている人たちに「あなたが問題視している人は森さんみたい人ですよね。だったら、理解しようとしたり変化を期待しても無駄だということがよくわかりますよね。彼らは基本的に変わらないし、話し合いもできません。安全に自分の身を守ることを考えましょう」と伝えていますが、今までは「逃げになるんじゃ・・」「弱いんじゃないかと思われたくない」などと抵抗していた人たちが、驚くほど素直に納得してくれるようになり、仕事的にはとても助かっています。なんとも皮肉なことです。

 

このことからも、彼一人が特殊なのではないということがよくわかります。だから、今さら彼を「日本の恥」と言うのは正確ではない気がします。私は日本社会の女性蔑視をずっと恥ずかしく思ってきました。彼は代表的な例、氷山の一角にすぎません。今ようやくずっと組織の中で不条理に耐えて頑張ってきた女性たちが満を持して声を上げ始め、私も全面的に支持しますが、ぜひ男性たちにも当事者意識をもっていただき、勇気を出して声をあげている女性たちをバックアップしてあげてほしいと切に願います。

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