億男

川村元気さんの書かれた

『億男（おくおとこ）』という本を読みました。お金がたくさんあれば幸せなのかということを考えさせられました。人の借金の肩代わりをする生活とはどのようなものなのか、大金を手にした人はどのような使い方をしてしまうのか、お金をたくさん使って欲を満たすことは幸せなのか、欲が満たされても恐れが出てくるのはなぜか、ギャンブルで一度に大金を手にしたり失ったりする時の高揚感や絶望感、お金に目がくらんで信用を失う行動をしてしまうとどうなるのか、お金がないことを理由に、子どもが本当にやりたいことをあきらめさせようとするとどうなるのか、本当に欲しいものはお金で手に入るのか、親友を信用できるのか、など、登場人物の生き方を通していろいろなことが学べる本でした。　

お金の使い方に正解はありません。

自分が心地よいと思う使い方ができるのが理想です。例えば、自分の欲しいものがあったとします。それに必要なお金がなかったとします。あなたはお金がたまるまで購入するのを待ちますか。それとも借金しても手にいれようとしますか。いつまでたっても買いたいものが買えるだけの貯金ができないかもしれないとか、今買わないとなくなってしまうかもしれないと思うと、借金して欲しいものを手に入れることもあるでしょう。絶対借金はしたくないと、欲しいものをあきらめる人もいるでしょう。それはどちらでもいいのです。

どちらにしても、

極端になりすぎることが問題なのだと思います。買い物依存症になってしまって、日常生活が成り立たなくなるとか、欲しいものを我慢しすぎて、生きている喜びがわかないということになることが問題なのです。お金があってもなくても幸せと思えるような心の状態になれたら一番いいですね。