私はシンデレラストーリーの映画やドラマが好きなのですが、今、『その女、ジルバ』というテレビドラマにはまってます。40歳になった独身女性が主人公、すごく面白くてお勧めです
さて、人間関係のご相談のなかでよく出てくるセリフに「(相手に)悪意はないと思うんですが・・」というのがあります。あなたもそんなふうに悩んだことがありませんか。
私もかつて、親が「あなたのために」と自分の価値観を押しつけてくるに悩まされましたが、相手が「悪意がない」「よかれと思って」という前提だと、相手の善意を受けとれない自分のほうに問題があるのではないかと思って、相手への違和感と自己嫌悪でモヤモヤしたままつらくなってしまうということはありませんか。
今なら断言できます。「相手に悪意がなくてもあなたがつらければそれがすべて。相手に悪意があるかどうか、もっと言えば相手の意図は関係ありません。つらければつらいと言っていいし、善意の押しつけは精神的な暴力(ハラスメント)なので、あなたは被害者です」
実際、私が関わったハラスメント行為者(加害者)たちにはほとんど自覚がなく、反省どころか「そんなつもりじゃなかった」「よかれと思ってやった」と言い訳や自己正当化をすることがとても多かったです。もちろん、それで免責されることはありません。
たとえば、交通事故は復讐でもないかぎりわざと起こす人はいないと思いますが、いくらわざとでなくても相手に肉体的・物的被害を与えれば弁償や謝罪などの責任が問われます。精神的な被害も全く同じです。
今、人間関係でつらい思いをされている方、相手の気持ちを慮って自分の被害を小さく見積もろうとするのはやめましょう。そもそも他人の気持ちなんかいくら考えてもわからないし、そういう相手は意外と何も考えずに思いつきで動いていたりするものなんです。そんな人のためにエネルギーをつかうのは消耗するだけで意味がありません。
(少ないですが、ご自身の被害妄想で相手に非がないケースもあります。その場合も自分の受けとめを考えることが解決につながります)
大事なのは相手の意図ではなく、自分の気持ち。つらいなら、どうしたら少しでもラクになるのかを考えましょう。相手のことを考えるエネルギーは、自分の気持ちや自分をケアするためにつかいましょう。
そして、実際に自分をケアすることをあれこれ試して、何が自分に合うかをみつけましょう。何もしないでダラダラ過ごすのもいいです。どうか弱った自分を責めないで、やさしくケアしてあげてくださいね。
また、そういう相手に対しての第一選択は、逃げられるなら逃げること。親や上司など、逃げられない場合は、できるだけ距離をとり、マナーは守りつつ淡々と事務的に必要最低限のかかわりに止め、それ以上に近づかれたら上手にスルーしてまともに答えないことを意識しましょう。そうして自分を守れたら、自分を大いにほめてあげることも忘れずに。罪悪感は不要です。
このコラムの執筆専門家
- 藤井 雅子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- メンタルエステ ココロの部屋
カウンセリングはココロのエステ
自分を好きになれない、自信がない、思ったことを上手に表現できない、人目が気になって仕方ない、不安やイライラで毎日が楽しくない、甘え下手・・でもどうしていいかわからない、そんな悩める女性たちを心から応援します。ぜひ一度ご相談ください。