- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。9月22日に日銀で開かれた、金融政策決定会合でも原則的な金融政策は据え置かれたため、現在は金利を引き上げる環境にはありません。
日銀は、2%の物価上昇率を達成するまでは基本的に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する考えですが、7月16日に公表した最新の政策委員の見通しでは物価上昇率が21年度は+0.3%~+0.6%、22年度は+0.8~+1.0%、23年度は+0.9~+1.1%となっており、2%の物価上昇率達成にはまだ時間がかかりそうです。
次に長期固定金利です。10月の全期間固定金利は、三井住友銀行では前月比0.09%上昇の年1.89%となっています。長期金利が上昇したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利の指標となる長期金利は少し高めの水準で推移しそうです。
新しい自民党総裁が岸田文雄氏に決定し、国会での首班指名を経て、正式に内閣総理大臣となります。また今回はすぐに総選挙の準備に入り、11月には衆議院議員選挙が行われる見通しです。
市場では菅総理が辞任表明をしてから、次の政権では大規模な経済対策が行われるとの期待感から、債券安(長期金利上昇)が続いています。
ただ、今後は衆議院議員選挙の結果を睨みながらの神経質な展開になると予想されることから、長期金利は現在の少し高めの水準が維持される見込みです。なお、フラット35の金利は月初の第1営業日にあたる、1日正午に発表の予定です。
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)
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