jammin'Zeb【GO! WEST 2020】のお陰で、久々の日帰りプチ旅行♫ ② - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:文化・芸術

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jammin'Zeb【GO! WEST 2020】のお陰で、久々の日帰りプチ旅行♫ ②

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さてさて無事に劇場に着いて中に入った途端、どこからか聴こえて来る美しい生演奏のピアノの調べと共に、私の目に飛び込んで来たのは、jammin’Zeb(ジャミン・ゼブ)のチラシが沢山貼られた看板でした~☆彡

(*^^*) ~ ☆彡

 

 

 

写真を撮るのを忘れてしまったのですが、奥に進むとエスカレータ付近のスペースにピアノが置いてあって、そこで女性の方がピアノを奏でておられたのでございます。

 

土曜日であったこの日は、色々なピアニストの方が交代制で「プチ生演奏会」をして下さっていて、それが心地好く会場全体に響き渡っていたのでした♪(※空いている時間は、誰でも自由に弾かせてもらえるみたい?)

(^^✿

 

どうもここは2階の様で、jamminのライヴ会場となるホールは、そのエレベーターを降りた1階に在るのだという事が分かりましたが、

 

私はまだ「あれ?2月に来た時は、確かホールはエスカレーターで上に上がったはず。あ、きっと入った入り口の場所が違うのね~」とぼんやり思っていて、人間の思い込みとは凄いものだな~と今になって思います。(笑)

(^^;

 

暫く彼女の素敵な演奏を聴いた後、私はエスカレーターでホールの在る1階に降りましたが、まだ開場の時間ではなかったので、かなり大きな丸いテーブルがいくつか置かれているロビースペースで時間を待っていたら、昨年大阪のファンクラブツアーの時にお知り合いになれた名古屋在住の方が私に気付いて下さって、暫し二人でお喋りしました♪

(^^✿

 

そうしましたら、中からプロデューサーの宮住さんが出て来られたので、私は簡単なご挨拶をさせて頂き、その後又彼女とコロナ対策の為にかなり離れた距離に置かれた大きなテーブルの所で、それぞれ椅子に座りながら、遠くから向かい合ってお喋りを再開~♫(※本当は必要の無いこんな奇異な茶番劇コロナ対策も、きっともうすぐ終わるでしょうと私は思いながら…)

 

そうしたら彼女が「あ、スティーヴさんがいる!」と、控室から出て来られた彼を発見。背を向けていた私が気付いた時には、彼は私達の横を通り過ぎ、先ほど私が降りて来たエスカレーターで上に上がって行かれたのでございます♪

\(◎o◎)/~☆彡

 

 

 

スマホを見ながら(?)エスカレーターで2階に上がられる、実にスマートで若々しいスティーヴさん♫

(※カメラマンの腕が悪く…というか、私のデジカメは屋内の照明に弱くてすぐピンボケになるので、今からご紹介する写真も、かなり写りが悪いものが多い事をご了承下さいませ~ッ)

(^^;

 

もうすぐ開場という時間でしたし、まさかこんな所に出て来られるなんて私は思わなかったので、本当にビックリしながら、でもコラムの為にちゃっかり写真を撮らせて頂きました♫(笑)

 

その後すぐ開場時間となったので、ちょこっと中からお姿が見えたマネージャーの湯浅さんに会釈しつつ、例のコロナ対策茶番儀式(※マスク確認・検温・チケット自主もぎり・消毒)を通過して、私は無事観客席に着く事ができました♪

 

そして開演のベルが鳴り終わり、客席のライトが落ちて、いよいよ昼の部「POP」のパフォーマンスが始まりました。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

今回のオープニング曲は、私に取ってはオープニングとしては初めてではなかったかと思える意外な曲からスタートでした!それはレンセイさんが作詞作曲された、私の大好きな「Jenny Kissed Me(ジェニー・キスト・ミー)」という曲です~♡

(*^^*) ~ ♡

 

私が彼らのファンになったのは、3年前に野外ライヴをしていた彼らに偶然たまたま出会って、その場で沢山有る中から「SEASONS(シーズンズ)」というCDを1枚購入させて頂いたのがキッカケだったのですが、

 

その後私には珍しく「他のCDも聴いてみたい」と思わされて、Amazonで2枚ほど他のCDを購入したりして、一年くらいしてから「彼らの生ライヴを聴きに行ってみようかな~♪」と思う様になり(※こういうケースは私にはとても珍しい事でした)、

 

そして初めて劇場に足を運んだ時に購入させて頂いた、私に取っては個人的にとても思い出深いアルバムとなった「Parade(パレード)」の中に収録されていたのが、この「Jenny Kissed Me」という曲で、聴いた瞬間から大好きになった曲なのでした♡

(*^^*) ~ ♡

 

 

   

 

アルバムとしても、このCDは私の中で超大好きな1枚で、このCDは朝に聴くと凄くエネルギーをもらえて元気に活動的になれます。(※この日の朝も、偶然このCDを聴いて出掛けた私㋱~♫)

(^^☀

 

 

 

そんな印象深いオープニングから始まった今回のライヴでしたが、この日が最終日となった今回の西日本ツアーでも、彼らのテーマはやはり「初心に帰る」だったそうで、

 

それに因んで歌われた曲の中に、今回も彼らのファーストアルバムに収められた「Smile(スマイル)」と、そして彼らに取ってはとても思い出深い曲であるという「Scarborough Fair(スカボロー・フェア)」という曲がありました。

 

彼らはトークの中で「僕達のデヴュー曲でもある『Smile』は、これからも初心を忘れないという意味も込めて、大切に歌って行きたい曲の一つ」という事が語られ、

 

そして「Scarborough Fair」の曲に付いては、当時彼らが36ページにも及ぶ(!)この曲の楽譜を、宮住さんから渡された時の思い出を語られました。

 

全員その楽譜の枚数に驚かされただけでなく、今までに無いおたまじゃくし(=音符)の数に驚いたそうで、

 

しかもそれはページが進む度に更にドンドン増えて行くという、歌い手に取っては愕然とする、正に彼らの言う"途方に暮れる"という表現がピッタリの驚きの楽譜だったそうです。

(^^;(^^;;(^^;;;(^^;:::

 

それをお聞きして私の中で甦って来たのが、私がファンに成り立ての頃に宮住さんからお聞きした「彼らはどの様なスコアを書いても、一回も『出来ない』とか『やりたくない』とか言った事が無い」という言葉でした。

 

彼らのお話しから察するに、多分それはこの曲の事が多分に含まれていたのではないでしょうか?(※きっとそれだけではない気も私は致しますが…。笑)

 

…と同時に思い出したのが、随分前に誰からお聞きしたのかは忘れましたが、「コージローさんが宮住さんに『宮住さんはサディストなんですか?』と言った」というエピソードです。

 

当時を詳しく知らないファンとして、私は「そのエピソードも、この曲にまつわるお話しだったのかなぁ?」と感じましたが…

 

コージローさん、当たっていますか~~~ッ?(笑)

(^^ゞ

 

 

 

この「当時は一同途方に暮れた。でもとにかくコツコツとやって行くしかないと思った」というお話しは、以前にもお聞きした事がありましたし、

 

私の中では「この曲に関しては軽はずみに書けない」という印象がありましたので、今まで感想に書かせて頂いた事がないのですが、今回私なりのこのアレンジ曲への感想を書かせて頂こうかなぁと思います。

☆_(_☆_)_☆

 

この曲は60年代に世界的に活躍された、Simon & Garfunkel(サイモンとガーファンクル)の名曲の一つとしてとても有名なので、どなたでもお聴きになれば「あぁ!その曲!」と思われるのではないでしょうか?

 

私が子供の頃、洋楽好きだった今は亡き兄が、彼らのアルバムをカセットテープに録音してくれた中にこの曲が入っていて、聴いた瞬間から大好きになってしまった曲の一つです。

 

そして私がjamminのアレンジでこの曲を初めて聴いた時、オリジナル曲よりも壮大な感じに仕上がっていると感じられたのは、やはり4人で歌う事から生まれる立体感と深みから来る迫力を感じたのだと思います。

 

そして私は「このアレンジ曲をバレエで例えるなら、まるでモーリス・ベジャールの『ボレロ』の様だ!」と思いました。

 

世界的振付師として有名だった故・モーリス・ベジャールの有名な作品に、モーリス・ラヴェル作曲の『ボレロ』という作品があります。

 

この作品は、ベジャールが海から上がって来るディスカ・シフォニスを見て、彼女のために振付けたといわれている作品で、円卓の上でソリストがソロでメロディの部分を踊り、群舞がそれを取り囲むようにリズムの部分を踊ると言われる作品です。

 

後に世界的名ダンサーであった故・ジョルジュ・ドンが踊る事で、当時世界中にセンセーショナルを巻き起こした作品で、クロード・ルルーシュ監督映画の『愛と哀しみのボレロ』という映画で不朽の名声を得たと言われる、非常に魅力的な素晴らしい作品です。

 

「Scarborough Fair」と「ラヴェルのボレロ」の共通点は、同じ旋律が繰り返される中で、最初は静かな導入部から始まり、曲が進むにつれて、徐々に厚みと迫力がジワジワドンドン増して行くという所なのですが、

 

でもjammin’Zebの「Scarborough Fair」を聴くまでは、その様な事が私の中で結び付いた事はありませんでした。

 

jamminの皆様は、最初にこれを歌った頃は「とにかくこなす事に必死だった気がする」と仰られて、「でも年数が経った今、改めて歌ってみたら当時とは違う新鮮な感覚がある」という様な事をお話しされていました。

 

彼らはこれを初めて歌われてからも、ボーカリストとして沢山の経験を積まれて来られた分、昔は非常に苦労された曲でも、今は余裕を持って歌いこなしていらっしゃるのではないかと私は感じます。

 

そしてこれも私の元バレエダンサーだった経験から思う事ですが、

 

若い時に物凄い高いハードルを乗り越えクリアするという経験をしたアーティストは、その後何が来ても余裕でこなせる様に感じられる自分に遭遇するという事ではないかと思いました。

 

当時はその厳しさに苦労したり悩んだりした事も、後で振り返って見た時に「そういう経験をさせてくれた存在に感謝」になるのですよね~。(※根が怠惰に生まれ付いている私達人間は、そういう存在がいなければ、多分そういう経験はできないのではないでしょうか?)

 

そうした経験を、それぞれの人生経験と共に重ねて来られたあろう今の彼らが歌う「Scarborough Fair」には、若い時とは又違った味わいが加味され、

 

年齢を重ねたからこそ表現できる、若い頃とは又違う質の瑞々しい情感と共に、深淵の世界へと私達を誘ってくれる。そんな今の彼らの「Scarborough Fair」に成っていると私は感じました。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡☆彡

 

 

   

 

その噂の「Scarborough Fair」が収録されているアルバム「EARLY YEARS(アーリー・イヤーズ)《Best of jammin'Zeb》」はこちらです♫(※「Smile」も一番目に入っています♪)

(*^^*) ~ ♡ ♡ ♡ ♡

 

 

 

ちなみに今回の昼の「POP」の部で、私が一番印象に残ったのは、コージローさんのムラの無い安定感から来る実力でした!

\(◎o◎)/!

 

10日間にも渡る長旅の最終日のライヴですから、絶対そういう事を口にはしない彼らであっても、やはり生身の人間ですからね~、過酷に使われた喉も含めて、かなり疲労も溜まっておられたのではないかと私は思ったのですが、

 

この日のコージローさんからは全曲通して全くムラの無い安定感が感じられて、私の中で「リーダーとしてのコージローさんを見た!」という感じがして、その存在感を改めて感じていました~☆彡

 

先日横浜の関内で初披露され、多くの方が大感動したレンセイさんが彼の為にアレンジされた「palace(パレス)」を又歌って下さいましたが、その深い表現力に私はやはり「圧巻だ!」と思いました。

\(◎o◎)/~☆彡☆彡☆彡

 

この曲は切ない失恋の曲であり、"静"の音楽であるにも関わらず、「圧巻だ!」と観客が感じてしまうって、私は凄い事だと思っています。(※この曲を彼が歌い出すと、客席が水を打った様に感動で静まり返ります)

 

これはバレエで言う所の「バレエ・ブラン(※白いバレエ=クラシックバレエの真髄を表現する用語)」の世界に似たものを、私はコージローさんから感じ取ったのかもしれません。

 

歌とバレエと全然ジャンルは違うのにも関わらず、こうした「クラシックバレエと共通する造詣の深さ」までも感じさせてもらえる所に、私がjammin'Zebのファンになってしまった理由がある気が致します。

(^^✿

 

 

 

そして安定感と言えば、歌もトークも定評があるのは、その華奢な体からは想像も出来ないほどの声量を持たれたハンサムボイスのスティーヴさんですが、

 

何とそのしっかり者で有名な彼が、今回スーツのボタンを掛け違えてステージに登場されるというハプニングがありました!(※これは珍しい!やはりハードな長旅ツアーのお疲れがあった為なのではないでしょうか?)

\(◎o◎)/!

 

jamminの皆様は姿勢が良く、又立ち居振る舞いも美しいので、彼が曲の合間のトークの時にボタンに手をやりながら「凄い事が起きている事に気付いた」と自ら告白されなければ、気付かない人もきっと多かったと思いますが(※私もその一人)、

 

正直に告白される所が笑いを誘い、それで会場の空気が一気に和みましたし、そんな彼を「可愛い♡」と思われた方も多かったのではないでしょうか~♫

 

ちなみに、夜の部の休憩中に宮住さんとお話しする機会があって、皆でその話題になった時、「スティーヴは珍しいけど、レンセイとコージローは結構あるなぁ~」とこっそり私達に彼らの秘話を教えて下さったりして、皆で「彼らのそんな所が可愛い♡」と盛り上がっておりました♫(笑)

 

ボタンを掛け間違えても可愛く思えたり、何をしてもカッコ良く見えてしまうのも、彼らの持つ人としての持って生まれた誠実さから来る品格がそうさせるのでしょうと私は思いました。

(^^✿

 

そしてレンセイさんとシモンさんですが、この日は珍しく最初の方は「彼らにしたら、本調子ではないかな?やはり自覚無きお疲れが喉に影響しているのかも…」と私は感じたものの、(※ちなみに他の方達は「そんな事全然感じなかった~」と仰られていましたが…)、

 

彼らは上手にコントロールされて、すぐに調子を取り戻されて行ったのは、プロとして流石だなと思いました。

 

今回もシモンさんの持つ"厚みと深みのある天下無敵の低音ボイス"に魅せられ、又彼をメインにアレンジされた素敵な新曲「最後の雨」が聴けましたし、

 

ムードメーカーでもあり、天才シンガーでもあるレンセイさんの甘い癒しの歌声から沢山お気に入りの曲を歌ってもらえて、皆がHappyな気分になれた「POP」の部でございました♡

(*^^*) ~ ♡ ♡ ♡ ♡

 

 

 

一部を見終えて、ようやく「ここは以前の会場とは違う」という事に気付いた私㋱は(やっとかい!笑)、

 

全然違うセットリストが組まれた夜の部「JAZZ]を聴く為に、私は又開演前に座っていた例のロビーの大きな丸いテーブルの所の椅子に取り敢えず腰掛け、「さてこれから、どう時間を過ごそうかな~♫」と思っていたら、

 

 

 

んん~~~?そこに立っておられるのは、何とレンセイさんではないですか~~~ッ!

\(◎o◎)/!!

 

 

 

…という事で、ではこの続きは次回にて♪

☆_(_☆_)_☆

 

(※前回のコラムはこちらから♪)

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jammin'Zeb【GO! WEST 2020】のお陰で、久々の日帰りプチ旅行♫ ① 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年