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自分を客観視するために必要な「他人の目」

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 今まで何度かお会いしたことがある人ですが、ご本人は人間関係に自信があるようで、「知らない人とすぐ友達になれる」「人と仲良くなるのが得意」と言っています。

 

 ただ、私にはそう見えません。確かにいろいろ話しかけてきますが、あまり話がかみ合いません。私もできるだけ話を合わせようとしましたが、こちらがあまり興味を持てない話を、一方的に延々と話し続けます。それほど親しい間柄ではないのに、口調や態度が何となくなれなれしく、お互いがいかにも気が合っているかのような態度をします。

 他にもいろいろな人と話していましたが、相手になっている人たちは、みんな何となく持て余している様子に見えます。実際に何人かは、「変わった人ですね」などと言っていました。

 

 「自分のことは自分が一番よく知っている」などと言うことがありますが、実際には「自覚している自分」と「他人から見えている自分」には差があることがほとんどです。自分の姿が映った動画や録音された声を聞いて、自分のイメージとまったく違うと感じた経験はみんなにあると思いますが、これも同じようなことです。

 

 このように、「自分を客観視する」のは、思いのほか難しいことです。これは「他人から見た目より自己評価の方が低い」という場合もありますが、それよりは「他人から見た目より自己評価の方が高い」という方が問題になることが多いです。

 「本人はできたつもりでも他の人が見るとできていない」「必要なレベルの達していないのに学ばない」などということが起こるからです。

 

 自分を客観視するために必要なこととして、私が思っているのは「他人の目」です。他人からの指摘、指導、助言、苦言をもらえるかどうか、そしてその話に耳を貸すことができるかどうかです。

 そういうことを言ってくれる友人、知人、上司、先輩が周りにいることは大事ですし、人材育成として考えれば、ただ褒めたり苦言を避けたりするのではなく、課題は課題として、周りの人が本人にはっきり伝える必要があります。

 

 前述の人も、他人から指摘されることがなく、「自分の客観視」の機会を逸しているのかもしれません。もしかすると、言われても聞く耳を持っていなかったのかもしれません。

 話を聞かない、横柄、失礼、わがまま、その他好かれない態度を取りがちな人は、周りから声をかけられなくなり、「他人の目」を知る機会は少なくなります。

 また、年齢を重ねるにつれて、他人から指摘される機会は減っていきますから、自分から指摘を求め、自分で正していくことが必要になってきます。

 

 自己成長には「自分を客観視すること」が必要であり、そのためには「他人の目」が必要であるということは、十分認識しておかなければなりません。


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