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閲覧数順 2024年04月18日更新

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新型コロナウイルス予防に関する考察~その4~

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今日道を歩いていると、たばこの煙が、歩くわたしのマスクを通過して、ふいに潜り込んできました。道の脇でタバコを吸っている方がいたようです。タバコは喫煙ルームで吸う場合が多いかと思いますが、喫煙ルームのコロナ対策が気になりました。

 また、先日電車の中に嘔吐物があり、駅員さんにお知らせしました。そのとき、嘔吐物の周りに多くの方が立っていました。嘔吐物がコロナでなかったとしても、ロタやノロウイルスだったら、それはそれで大変なことです。

 また、コロナ対策として「具合悪い人は出かけない」という鉄則も、在宅勤務が難しい企業で、かつ、人手不足の場合は、あってないような規則になりかねません。また、雇用される側も経済的に休むに休めない人も多いと思います。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、新型コロナウイルス予防に関する考察~その4~をまとめました。

今回は感染症だけではなく、花粉症(アレルギー)についても触れています。ご興味ある方はお読みください。


新型コロナウイルス予防に関する考察~その4~



「生物学からみたアレルギー」

どんな人でも花粉を吸いこんだり、目に花粉がついたりすると体は異物である花粉を追い出そうとする。それでも粘膜に潜り込むと、マクロファージが貪食する。その後免疫系が働いて花粉に対する抗体を作る。多くの人ではG型抗体が作られるが、E型の抗体ができる人がいる。一回目の花粉の侵入では抗体が少しできるだけで目立った症状はなく終わるが、二回目以降は多量のE型抗体ができる。この抗体の受容体が肥満細胞や好塩基球にあり、受容体上で花粉と抗体の複合体ができると細胞からヒスタミンなどが分泌される。それらの分泌物が神経細胞や粘膜の細胞を刺激し、鼻水、涙などアレルギー症状を起こす。これが花粉症である。※抗体は長短2種類のペプチド鎖の組み合わせでできたY字型構造を持つたんぱく質、免疫グロブリンで体液中に存在する。A型、D型、G型、E型、M型に大別される。たとえば、肥満細胞や好塩基細胞のE型受容体には免疫グロブリンEのみが結合し、細胞を刺激する。1)


「自律神経からみたアレルギー」

子どもにアレルギー疾患が多いのは、リンパ球が過剰であるため。通常4歳までは顆粒球よりリンパ球が多く、4歳から15歳くらいはリンパ球と顆粒球の割合が接近してきます。…その後、15歳から20歳くらいで顆粒球が増えはじめ、顆粒球54~60%、リンパ球35~41%の成人型に落ち着きます。リンパ球が過剰になれば、異種たんぱくやハウスダストなどにたいして、アレルギー反応を起こしやすくなりますが、成長に伴って自律神経のバランスが整ってくると、リンパ球も減少しアレルギーは自然におさまってくるものなのです。…環境については、心身のメリハリを欠いた子どもたちは、過度に副交感神経優位になりリンパ球が過剰になって、わずかな外的刺激にも過剰に反応しアレルギー反応をおこします。…この事情は大人も同様です。暴飲暴食、運動不足によって副交感神経が優位になりすぎ、成人後にアレルギー疾患を発症することも珍しくなくなりました。副交感神経が過度に優位になるとうっ血が生じ、体内にアレルゲンとなる物質や毒素が停滞します。体はこれを排泄しようと反応し、皮膚から排泄すれば皮膚症状に、呼吸器から排泄すればぜんそくや鼻炎という形になります。本人にとってはつらい症状ですが、これは身体が自ら毒素を洗い流そうとする治癒反応です。2)


「かぜや花粉症をリフレッシュする方法」

整体法の書籍では、呼吸器系からはじまるかぜは、部分浴である「ひじ湯」が効果的であるとされている。コップ一杯の水をのんで、両腕のひじから先を洗面器のお湯に全部入れてあたためます。呼吸器の異常は腕を硬直させ、肺に負担をかけるといいます。

また、足湯はのどの痛みにきくとされています。せきなどの呼吸器系の症状を軽くするには、胸郭部分を開放する運動が効果的です。…かぜや花粉症による目のかゆみや涙には目に、鼻水やくしゃみでは後頭部の延髄の部分に蒸しタオルをおくと、症状がやわらぎます。3)


「感染症やアレルギーなどから影響をうける筋肉」

縫工筋は股関節を屈曲し、外転、外旋する筋肉です。縫工筋は人体で一番長い筋肉です。この筋肉が弱くなると、骨盤がゆがんだり、ひざ裏の痛みが起こったりします。副腎の問題はこの筋肉に影響を与えます。(ぜんそくや感染症などで弱まるといわれている)同じく、副腎の問題と関係している筋肉は、薄筋、ヒラメ筋があげられています。

三角筋(中部)は体から腕を引き離したり、肘を持ち上げたりする筋肉です。この筋肉が弱くなると腕が上がりにくくなります。気管支炎、胸膜炎、結核、鼻炎、インフルエンザなど肺経のトラブルは、三角筋に影響を与えます。首の筋肉の滞りは、呼吸困難、ぜんそくなどの疾患と関係がある。4)



以上のことから、下記予防法を考察のまとめとする。

①感染症に限らず、アレルギーも自律神経を整えることで軽減する可能性がある。毎朝、太陽の光を浴びて、日中はしっかりと身体を動かして、暴飲暴食を控えることが大事。

②「かぜ予防」として水を飲んでから、ひじ湯(呼吸器の異常予防)、足湯(のどの痛み予防)を実践する。また、猫背にならないように胸の前の筋肉をストレッチする(せきや呼吸器系症状予防)。

③ 「かぜや花粉症の症状緩和」目のかゆみや涙には、目に蒸しタオルをあてる。鼻水やくしゃみは後頭部の延髄の部分に蒸しタオルをおく。

④ 感染症時に影響を受けやすいとされる筋肉をアプローチする(各5回以上)

1.立位で椅子の背もたれを持つ。片足で立ち、股関節を外回りにまわす。

2.椅子に座った姿勢でかかとの上下運動を実施する。最後にふくらはぎをストレッチする。

3.椅子に座った姿勢で太ももの間にボールをはさみ、ボールを押す。

4.両腕を身体の横に伸ばす。その腕を肩まで上げてから下げる(腕の上下運動)。

5.首のストレッチを無理のない範囲内で行う。



参考:

1)人間の生物学 放送大学教材 著者:新井康允 近藤洋一2002/2

2)「自律神経免疫療法」入門―すべての治療家と患者のための実践書 三和書籍 著者:福田稔2007/10

3)体の「ゆがみ」を治して健康になる! 高橋書店 著者 井本邦昭2006/10

4)セラピューティック・リフレクソロジー 著者:インガ・ドーガン 監訳:冨野玲子

フレグランスジャーナル社 2014/6


※上記文献を引用したものです。一部は文を変えております。



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