家の値段の決まり方 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家
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家の値段の決まり方

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家作りのコツ
先日妻と一緒に夜ご飯の買い物に出かけたときに、キャベツが150円で安いねとか、鶏肉はグラム150円の国産にしようかねなどと相談しながら買い物をした。1日の食事をいくらで納めるかなどという問題は主婦である妻にとっては一大事であり、私が横から口を挟もうものなら即座に却下されてしまう。
しかし、家を建てるということになると話は違うようだ。ハウスメーカーや建売などの坪いくらという表示は、その値段がどのように決まってるものかまったく不明であるし、分かりようもないものである。一生に一度の経験であるので、施主の側もそれに対してどのように対応してよいのか分からない。結局自分達の予算に合ったメーカーを探し、高級層ならSハウス、やすく納めるならTホームというような選択をするしかないのである。
しかし、実際は住宅の値段も夕食の買い物もそう違わない。たとえば30坪程度の家だと柱はだいたい60本ほど使用するが、その柱に杉を使用した場合1本当たり2220円で購入できる。ヒノキの場合は4200円であるので値段はほぼ倍だ。構造計算は杉でもヒノキでも両方クリアしているとしよう。そこであなたなら杉とヒノキ、どちらを選ぶであろうか。12万円の差額なら悩むところだろう。
写真の螺旋階段は、狭いスペースに開放感のあるデザイン性の高い階段を収めようと作られた。この階段は2基で100万円近くする。でももしコストを納めることを優先するなら通常の木製周り階段も製作可能だ。(開放感はだいぶ失われるが)そしてその場合はコストは半額以下になる。
もう一枚の写真の浴室はFRP防水にトップコートを施して仕上げとしている。これについても通常のユニットバスを使用した場合と比べてコストはアップする。ユニットバスがセットで30万円強というところに対し、このように造作で製作した場合、浴槽だけで十数万円、水栓金具で数万円、シャワーセット、防水工事費、壁、天井仕上げ、塗装工事、・・・これらを積み上げた値段は30万円では収まらない。そこで、ユニットバスと製作風呂のどちらを選択するか考えるわけである。
人生に一度の家作り。経験も無いのにそんなこと全て考えられるわけが無いと考える方もいるだろう。でも考えてみて欲しい。今の話のように分かってしまえば簡単なのである。説明してくれる人がいればその判断は誰にでも出来るのだ。