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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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カナダの法律は日本人高校留学生を守ってくれますか?

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カナダの高校で頻発する暴力事件、しかも生徒間の暴行は、高校留学して来る日本人高校生にも大きな問題です。

しかも、事件が起こったあとの警察・学校、周りの対応も、また誰に助けを求めるかも、法律も知らず言葉も不自由なカナダでは更に難しいことです。


過去、日本人高校留学生同士のイジメ、暴行・恐喝事件などに介入し、警察や学校などと交渉した経験からもその難しさを痛切しています。


ひとつ対応を誤ると、被害者までもが加害者のように扱われ、何らかの落ち度を責められ、ましなケースでも結局事件そのものがうやむやに処理され泣き寝入りに近い結果となってしまいます。


酷いケースでは、加害者生徒だけでなく被害者生徒までもが退学処分になることもありますので、外国であるカナダでは何の権利も有しない留学生は非常に弱い立場にいることを認識することが必要です。


先日BC州、バンクバーに近いコキットラムの高校で起こった暴力事件

関与したのは留学生ではなく地元カナダの高校生でしたが、それでも歪んだ警察の動きが報道されています。

この事件の被害者女生徒の写真を見ると、白人ではないみたいですね、移民でしょうか。

それで嫌がらせされたのかも、などと疑心暗鬼してしまうほど、カナダの警察が信用出来なくなりました。


14歳の女生徒が13歳の男子同級生に顔面をパンチされた事件です。

その女生徒と4人グループの男子生徒が言い争いを始め、女生徒が一人の男子を軽く(調書によれば)押したところ、顔面に強い攻撃を受けました。

写真からも、かなり力を入れた悪意のある攻撃だとわかります。

 

女生徒の訴えでその男子生徒は1/21に逮捕されました。


ところが、ところが、呆れたことに、2回に渡りCoquitlamの警察官が女生徒宅を訪ね「告訴を取り下げないと、あなたも逮捕することになる。」と脅しました。


何でも、高校生同士の喧嘩やイジメは警察が介入するものではなく、当人同士が専門家を交えて話し合い解決することがベストだとコンコンと説教。

それでも女生徒と親が告訴を取り下げる意思がないと見ると「先に手を出したんだから、あなたも逮捕することになる」と脅しに入りました。


裁判所も起訴に動くより話し合いをどうせ勧めると思うとか何とか、手を変え品を変え脅し説得を続けたそうです。

しかも、笑えることに「もうすぐ自分のシフトが終わる。それまでにこの件への結論を出さないといけないから、早く訴えを取り下げる書面にサインしろ。」と。


(は? シフト?

この人何を言ってる?と、びっくり呆れるところですが、実は私にも同じ経験があります。

カナダの警官は「シフトがもうすぐ終わるから調査は出来ない」と堂々と宣言する変なのが多いです。)


女生徒の親がその面談を録音しており、今回明るみに出た何とも嫌な事件です。


私が「日本語も英語もわかり、両方の文化も理解している第3者」として、日本人高校留学生の告訴・逮捕を含んだ件に関与した時も同じようなことが起こりました。


長い時間をかけ日本人高校留学生間での暴力・恐喝事件の調査を行い、告訴に進んだ時、やはりバンクーバーに近い地域の警察官が嫌がらせに出てきました。

やはり「シフトが。。。」と言う警官でしたし。


30代〜40代の白人男性警察官で、大声でどなるように話し、人の言い分を聞かず、自分の言いたいことだけをとうとうとしゃべる「脳みそ全部筋肉かも」と思えるような警察官でした。

電話で2回話したのですが、自分が大声で喋り続け、こちらが割って入るすきがないほどまくしたてます。


要するに「高校生同士、しかも日本人同士の喧嘩など、警察官の前に二人を呼んで説教すればそれでいい! 警察に訴えるほどのことではないだろう! 留学生なんて脅せば根性が治る! 俺が脅しあげると治る!」と繰り返していました。


普通に話し合いが出来ない相手なら奥の手を使うしかないな〜と、電話口でこっちもず〜っとこちらの主張を延々と喋り続けました。

相手の警察官が一生懸命、もっと大声で遮ろうとしましたが、こちらも全く動ぜず、大声で。


最後の決め手は「日本からの留学生を人種差別しているのですか?!」


最終的には、告訴も通り、当の暴力・恐喝犯人である日本人留学生は処分されましたが、何とも嫌な一件でした。


今回のコキットラムの件を知り、ますます日本人高校留学生たちが心配になりました。


あれだけの高額な授業料をカナダに払い、ホームステイ費、医療保険、日常の買い物、往復の航空券などでカナダ経済に多額の貢献をしている高校留学生なのに、カナダでは何の権利もなく、守ってくれるはずの警察も含む政府機関からのヘルプは期待出来ません。 

コキットラム事件のようにメディアに訴え出てくれる親もいません。


日本人高校留学生に何か起こった場合では、やっぱり泣き寝入りか、日本に逃げて帰るしかないのが現状かも知れません。


そんな現実もよく理解した上で、高校留学は考えて下さい。


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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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