- 渡邊 亜紀子
- Lycka till
- 東京都
- スポーツトレーナー
-
090-3515-7384
対象:スポーツ指導・トレーニング
- 斎藤 利
- (スポーツインストラクター)
- 石本 工
- (健康運動指導士)
わりとよく聞かれる質問のひとつです。
『医者に健康のために歩きなさいって言われたんですが、どれくらい歩けばいいですか?』
年配のかたが言われるケースが多いようです。
そして{どれくらい?」っていうのは医師には聞きにくいようです^^;
ここで気をつけたいのが 『健康のため』 ということです。
ダイエットのためでもなく、トレーニングのためでもないということです。
これに関してはとあるケースがあるので紹介したいと思います。
男性 70代 仕事は終えて年金生活
医師にそう言われて健康のためにと毎日のウォーキングを日課にしました。
もともと真面目なかただったのでしょうね、毎日の日課を4年間欠かさず続けました。
ある時、膝に違和感を覚えました。軽い筋肉痛だと思って特に病院を受診することはなかったようです。そして、ある時膝に痛みを感じ病院を受診しました。検査の結果、膝の軟骨がすり減りすぎて痛みが出ているとのことでした。もちろん膝に負担のかかる運動は中止となりました。 健康のために行っていたウォーキングで、結果的には健康をそこなってしまいました。さて、一体どんなウォーキングを行っていたのでしょうか・・・?
毎日2万歩、時間にして3~4時間を毎日行っていたそうです。
これは年齢を考えたら明らかにやり過ぎです。
鍛えたいトレーニングだとしてもちょっと多いかなと思います。
それなら一週間に3回でもいいのではないかと。
そしてトレーニングで行うならアフターケアというかメンテナンスしながらでないと少し危険ではないかと思います。
また膝に違和感を覚えた時点で医師に相談すべきだったでしょう。その時の検査ではたとえ何ともなくとも問診などで運動量を報告した段階で何らかのアドバイスはあったと思います。
年齢を重ねると感覚は鈍くなってきていることは多いです。違和感という時点で”痛み”を感じていたのかもしれません。
では『健康のため』というのはどの程度でしょうか?
一日1万歩?それでも多いかもしれませんね。
1万歩にこだわるなら2日に1回でいいと思います。それでもアフターケアやメンテナンスは必要かもしれません。
健康のためというのは現状を維持するという意味合いを含みます。
だとすると今の筋肉を落とさないで長く自分の脚で歩けることを目指すということだと思います。
そう考えるとむしろ何万歩というよりは、そこまで堅苦しく考えず時間でいいのではないでしょうか?
2日に1回1時間程度や毎日の習慣にするなら30分から小1時間くらいがいいと思います。
それも歩くことに集中するのではなく、周りの景色を楽しみながらとか一緒に歩く人がいるなら話をしながらというのがおすすめです。
何かに気付いたり四季を感じたりするのは脳の活性化のも繋がります。
それくらいであればアフターケアやメンテナンスは入浴や簡単なストレッチなんかで十分です。
ウォーキングは私もよくオススメする運動ではありますが、目的によって歩き方や時間が変わります。
”歩く”という簡単な運動でも薬にも毒にもなるわけです。
もし何かきになるようなら専門家に相談するのもいいと思いますよ。
このコラムの執筆専門家
- 渡邊 亜紀子
- (東京都 / スポーツトレーナー)
- Lycka till
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