- 小笠原 隆夫
- ユニティ・サポート 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-4590-2921
対象:人材採用
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 中井 雅祥
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私自身は仕事柄もあり、知らない人と会ったり、人前で話したりという機会がそれなりにあります。
もともとあまり緊張するタイプではなく、さらに「本番」で適度な緊張があるくらいの方が、自分自身のスイッチが入って結果も良いことが多かったです。どちらかといえば「本番に強い」というタイプで、周りの人からもそんなことを言われていました。
ただ、そうは言っても、やはり緊張する場面は経験があります。それがどんな時だったかを考えてみると、私の場合はその場にどういう人たちがいるか、それが何人か、格式がある場面か、などといったことはあまり関係なく、とにかく失敗ができない、絶対にうまくいかなければならないというような、追い込まれた時が多かったように思います。
しかし最近は、そんな失敗も別に仕方がないと思うようになっているので、緊張する場面が随分少なくなりました。
私は企業の採用面接などに立ち会うので、そういう場ではとても緊張した応募者に会いますが、ある学生さんの話を聞いて、緊張というものの本質を感じたことがあります。
その人は、面接の場でとにかくしどろもどろ、ちょっとかわいそうなぐらいの緊張状態でしたが、応募書類を見ると、たぶん数百人規模と思われる、複数の大学にまたがって活動するような、とても大きな学生団体の会長をやっています。
活動の様子を聞くと、大人数の前でのスピーチや、それぞれの利害がぶつかるような会議の取りまとめなど、多くの人を率いるリーダーシップが必要な、とても大変な役割を担っていました。
目の前にいる本人の様子とは、あまりにもギャップが大きいので、いろいろ話を聞きましたが、そこでわかったのは、この人は大人数へのスピーチなどでは、目の前に何百人いても誰が誰だかわからないし、直接見られている実感もないので緊張はしないそうですが、座談や面談といった少人数でのコミュニケーションは、明確な対象が目の前にいるので、とても緊張するそうです。
さらに採用面接となれば、自分の将来がかかっていることなので、さらに緊張が増して、どうしようもなくなってしまったそうです。
この学生さんの話であらためて思ったのは、過度な緊張というのは、結局は自分自身の感じ方次第で、自分が勝手に作り出しているのだということです。
緊張は決して悪いことではなく、適度に必要なことです。私のように「あまり緊張しない」などと言う者は、ともすればその態度を不真面目にとらえられることがあります。緊張しすぎぐらいの方が、よほど真面目で誠実に見えることもあるでしょう。
勉強でもスポーツでもビジネスでも、それなりの緊張感を持って臨まなければ、良い結果は得られません。必要な緊張をコントロールするのも、やはり自分次第ということです。
緊張のコントロールは、なかなか思い通りには行きませんが、緊張しすぎが良い結果につながることはありませんし、それを作り出すのは自分自身です。
こればかりは、自分なりに少しずつ解決していくしかなさそうです。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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