おはようございます、今日は紙の記念日です。
本当は、本はすべて紙版にしたいのですが、スペースがねぇ・・・
固定資産についてお話をしています。
減価償却の特例を活用することが、資金繰りに与える影響について確認をしました。
・・・と、ここまで特別償却(即時償却)の効能について、すごく良いことのように書いてきました。
確かに、資金効率を考えた場合、固定資産の取得と同時に多額の減価償却費を計上できるのは大きな利点です。
ただし、これを別の視点から考えると、まったく異なる世界がみえてきます。
減価償却費の割増というのは、つまり
・将来計上される経費を先食いしているだけ
このように考えることも可能なのです。
本来であれば10年以上かけて計上すべき経費を、極端な例では一年間で経費にしてしまう。
つまり、二年目以降は一切経費が計上されないわけです。
当然、二年目以降はそれなりの税金を負担することを覚悟する必要があります。
繰り返しになりますが、特別償却(即時償却)に意味がないわけではありません。
しかし、中長期的にみれば、税負担という損得でいえば、それほど差がないことは自覚しておくべきです。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
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節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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