- 増岡 健司
- 医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
- 東京都
- 歯科医師
対象:一般歯科・歯の治療
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
食事をした後そのままにしていると、口の中のミュータンス菌が糖分を分解してネバネバした物質を作ってしまいます。放っておくと、その物質は歯面にピッタリと付いてしまいます。これに他の細菌がついて歯垢(プラーク)となります。この歯垢が、虫歯や歯周病など歯の病気の原因となります。
ブラッシングの大きな目的は、この歯垢を除去することです。一般的に、ブラッシングにはスクラッピング法、フォーンズ法、バス法などがあります。
そのやり方は以下の通りです。
●スクラッピング法
ブラシの毛先を歯面に90 度に当て、小刻みに数ミリメートルの範囲で加圧振動させながら、1 本ずつ移動させる。
●フォーンズ法
ブラシの毛先を歯面に90 度に当て、連続して円を描くように動かす。唇側面は円を描き、舌側面では前後に動かす。
●バス法
ブラシの毛先を歯面に対して45 度にし、毛先を歯頸部、歯肉溝に当てて、数ミリメートルの範囲で加圧振動させる。
このように方法はいくつかありますが、あまり方法にこだわることなく、自分なりの磨き方を見つけることが大事です。それというのも人それぞれに歯の生え方も、大きさも違うからです。また、もう一つ重要なことは、自分では磨いているつもりでも、意外に磨き残しがあります。本人は気が付かない場合が多いのですが、力を入れ過ぎて歯や歯肉を傷つけていることもあります。このことからもわかるように“磨いている”と“磨けている”とでは全然違います。
ブラッシングの基本は、歯ブラシを前後に小刻み動かし、1〜2本ずつ磨くのが良いようです。いたずらに歯ブラシを動かしても汚れは落ちません。歯ブラシはペンを持つ感じで、毛先を歯面や歯と歯肉の境目にきちんとあてることが大切です。歯と歯肉の健康を維持するにはブラッシングが不可欠です。まずは歯科医師や歯科衛生士から、ブラッシングについてしっかり説明を受けて下さい。