ブラッシングで美と健康 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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ブラッシングで美と健康

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歯科の蘊蓄
 口の中を清潔にしながら健康を維持するには、毎日のホームケアが重要です。その一つがブラッシング(歯ブラシの方法)です。そこでこのブラッシングについてしっかり理解しておく必要があります。
 
 食事をした後そのままにしていると、口の中のミュータンス菌が糖分を分解してネバネバした物質を作ってしまいます。放っておくと、その物質は歯面にピッタリと付いてしまいます。これに他の細菌がついて歯垢(プラーク)となります。この歯垢が、虫歯や歯周病など歯の病気の原因となります。
 
 ブラッシングの大きな目的は、この歯垢を除去することです。一般的に、ブラッシングにはスクラッピング法、フォーンズ法、バス法などがあります。

 
 そのやり方は以下の通りです。

 
 ●スクラッピング法

 ブラシの毛先を歯面に90 度に当て、小刻みに数ミリメートルの範囲で加圧振動させながら、1 本ずつ移動させる。


 ●フォーンズ法

 ブラシの毛先を歯面に90 度に当て、連続して円を描くように動かす。唇側面は円を描き、舌側面では前後に動かす。

 
 ●バス法
 
 ブラシの毛先を歯面に対して45 度にし、毛先を歯頸部、歯肉溝に当てて、数ミリメートルの範囲で加圧振動させる。


 このように方法はいくつかありますが、あまり方法にこだわることなく、自分なりの磨き方を見つけることが大事です。それというのも人それぞれに歯の生え方も、大きさも違うからです。また、もう一つ重要なことは、自分では磨いているつもりでも、意外に磨き残しがあります。本人は気が付かない場合が多いのですが、力を入れ過ぎて歯や歯肉を傷つけていることもあります。このことからもわかるように“磨いている”と“磨けている”とでは全然違います。
 

 ブラッシングの基本は、歯ブラシを前後に小刻み動かし、1〜2本ずつ磨くのが良いようです。いたずらに歯ブラシを動かしても汚れは落ちません。歯ブラシはペンを持つ感じで、毛先を歯面や歯と歯肉の境目にきちんとあてることが大切です。歯と歯肉の健康を維持するにはブラッシングが不可欠です。まずは歯科医師や歯科衛生士から、ブラッシングについてしっかり説明を受けて下さい。