- 大澤 眞知子
- Super World Club 代表
- カナダ留学・クリティカルシンキング専門家
「バスケットボールコートでシュート練習を続ける15歳。何度も何度も。トラウマから逃れるために。」
昼間は何とか過ごせても、夜になると醜い記憶が蘇り眠れない。悪夢ばかり見る。」
14~21歳のカナダの有色人種生徒の半分以上が、人種差別攻撃の被害を受けています。(CBCニュース)
人種を馬鹿にする言葉で罵られたり、SNSで人種攻撃されたり。
8人に1人は5回以上人種差別体験をしています。
そのうち、男子生徒の41%は暴力により人種攻撃を受け、21%が武器で脅された経験があります。
女生徒への人種攻撃よりもはるかに過激です。
「息子は窓から外を警戒してばかり。人種差別攻撃をした白人たちがまた襲って来ると。どこに住んでいるか知られてるからと。」
「人種を馬鹿にする罵りは日常茶飯事。大人数での暴力で脳震盪を起こしたことも。先生に言っても聞いてくれない。」
問題なのは「カナダに蔓延し、増加する異人種への憎しみからの犯罪」
明るみに出た数々の人種差別事件の犠牲者は、親元で暮らす子どもたちです。
「親が異変に気づき、観察し、話しあい、学校に掛け合い、子供の味方になり、また学校に掛け合い、何の手立てもしない学校に見切りをつけ、転校させ、子供を心理カウンセラーにつれて行き、そして最後に何もしなかった学校を訴える。」
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このようなサイクルがカナダで多く見られるようになりました。
未成年の高校生をカナダに留学させている親のみなさん。
遠く手放してしまった、多感の時期の子供たちを毎日見守ることも出来ず、異変を早めに感知することも出来ず、カナダの様子も社会も知らない親と、異文化の中でもがく子供との話は交差せず、学校と掛け合うにも言葉の壁と大きな距離があり、エージェントは全く役立たず、留学生には転校はこの上なく困難、心理カウンセラーなどとは無縁、カナダの法に疎い日本の親がカナダの学校を訴えることは至難の技。
さて。
どれだけ子供を無防備な中に放り出しているのかおわかりでしょうか。
カナダ高校留学中の日本人のみなさん。
人種差別によるいじめや嫌がらせを受けたと思う場合はご相談下さい。
どんな些細なことでも我慢する必要はありませんので、周りに助けを求めること。
高校留学には非常に厳しい時代ですね。
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このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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