カナダ・アルバータ州高校の裏の顔

 驚きましたが、カナダ・アルバータ州の教育とは、こんな隔離箱が教室に必要という概念です。

全政権NDP(The New Democratic Party)時代に廃止を宣言していたことが、保守政権になったアルバータ州で復活のきざし。

アルバータ州の大きな教育委員会がこぞって政府に復活を要請しています。

本来は2019年に廃止予定だったのを、覆す要請です。

その教育委員会とは：

The Calgary Board of Education

Calgary Catholic School District

Edmonton Catholic School

Edmonton Public Schools

でも。

こんな箱が教室に必要なほど、学校も教師の質も生徒の素行もひどいんでしょうね。

特に上記教育委員会管轄の学校では。

アルバータ州への高校留学を考えている親子のみなさん、要注意です。

その箱とは。

Seclusion roomsと呼ばれ、「他の生徒や自身に危険な行動を取り、周りや自身に危害を加える可能性のある生徒」を閉じ込めておく箱で、教室に設置されています。

他の生徒や教師、学校のスタッフの安全を守るためだそうです。

多様な生徒たち（多様な移民の子供を指すのでしょうか？）学びにも多くの特別なケアが必要な生徒（英語の出来ない留学生や移民の子供のこと？）が多すぎるので。

とは、上記教育委員会の主張ですが。

なぜ、閉じ込める必要がある？

NDP政権がこのSeclusion roomの廃止に踏み切ったのは、Edmonton School Boardの管轄下にあるSherwood Parkの学校で１２歳の生徒が長時間閉じ込められ、やっと出してもらえた時には自分の排泄物まみれであったという事実からです。

現在、親が政府を訴えています。

こんなマイナスな罰を加えることで、しかも他の生徒の面前で、晒し者にすることで、アルバータ州教育委員会は何を考えているのでしょうか。

決して将来への前向きな解決法にはならないと思います。

異なるものは、閉じ込めて罰する、ですか？

予定されていた2019年の廃止前、2018年の秋に行われた調査では、なんと！何百人ものアルバータ州の生徒がSeclusion roomに閉じ込められたそうです。

理解出来ない行動を取る生徒（やはり違う文化から来た移民の子供ですか？　あるいは留学生？　英語が不自由なので誤解されるケースも多いです。）から、他の生徒や教師を守るために必要な措置だったと教育委員会は豪語していますが。

野蛮な教育ですね。

その昔、カナダの白人が先住民族の子供を親から引き離し、カトリック教の教えを植え付けるべく隔離したのとダブリます。

先住民族の文化も、宗教も、言葉も危険極まりないので、親から隔離し、カトリック教で正しく躾けるという目的でした。

白人、そしてカトリック教の教えに従わない子供は「悪」なのかも知れませんね、アルバータ州では未だに。

日本の未成年を高校留学させる場所であるかどうか、この情報も判断材料として考えてみて下さい。

Be Careful.