- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
私は昔から愛には敏感で、「本物の愛が存在する時は、全てがオープンである」という信念を持っているのですが、
それは何故かと言うと、本物の愛というのは、根に"全ての人間に対する姿勢=人として"という基本が在るので、故にどこにも矛盾が生まれず、何も隠す必要が無いからです。
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ですので、根にそういう基本を持たない方達が寄り集まって作る縦社会の家庭や組織の中では、教育や仕事に私情(エゴ)を持ち込む人間が寄り集まりますから、
当然の事ながら、それが立場が下の者への苛めや嫌がらせというものに繋がって行き、その体質が家庭でも組織でも伝統の様に受け継がれて行く為、
自分がして来た事に、どこか後ろめたいもの=愛の不在を感じている人間は、それが表に出されない様に、隠蔽体質を好む様に成って行くのは必然とも言えます。
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そういう家庭や職場を観ていると、その様に基本を持たない人間達が生み出す教育や仕事のスタイルというものにも、当然ながら基本というものがなく(※これは「全ては根から育って行く為」ですね。朝顔の種からは朝顔しか咲かないし、ドクダミの種からはドクダミしか咲かないのと一緒です)、
故にそういう人間が指導をする立場になると、その場その場のご都合主義で言う事が変わる為(※基本が無い為、酷い時には同じ人が矛盾した指導をする事も!)、自分以外の人間が何をしても「それはそうじゃない」と言える状態を生みますから、
言われた通りをしているにも関わらず、人や状況が変われば「そのやり方は違う」と言われ、その場その場で言う事が皆コロコロと変わりますから、
この「まるで常に相手を否定し、粗探しをする様な"人のやる気を削ぐ様なスタイル"」は、お互いに不平不満しか生みませんし、年中そういうクレームの様な教育や指導をされる側には、たまったものじゃないという状況を生み出すのですね。
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この様なスタイルは、結果的に「無理無駄を生む効率の悪い(※私からしたら摩訶不思議な)スタイル」であり、そしてこれは全て基本の無さから来ているのですが、(※こういうスタイルを好む方は、自分の権威を振りかざしたい権威主義を好む人が多いです)
皆「自分の頭で考える」「自分の目でものを観る」という事がない為に気付かない為なのか、気付いていても自分の保身の為に見て見ぬ振りをするからなのか、
はたまた自分が親や先輩にされて来た事を、逆の立場になる事で自分も子供や後輩にできる快感(※無意識の復讐)からなのかは分かりませんが、
そういう「そういうものだから」という思考停止に陥ってしまった人間が作る家庭や社会というものは、非常に不健全であり病的だという事ですね。
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ですので、その様な「非常識を常識とする歪んだ世界」から生まれる親や先輩達の矛盾だらけの教育や指導の為に、子供や新参者に取っては常に腑に落ちない状態で頑張る事になり、
それが積もり積もると「子供への虐待」や「パワハラ問題」にまで発展して行くのは、私の様な者からしたら、これも必然という事になるのです。
(※こういう家庭や職場では、相手を萎縮させるのが目的の様な意味のない煽りや焦り、無駄な興奮から来るテンパりや急かし、自分の権威を誇示する様な"むやみやたらな感情的怒号"が飛び交っていたりするのもバロメーターです)
ちなみに相手を貶める為に、嘘や捏造も辞さない輩や強者もたまにいらっしゃる様ですが、私はそういうものを拝見する度に、そういう事をされる方に対しても、それを見て見ぬ振りをする人間に対しても"人として"どうなのでしょうか?と思います。
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私は「人を苦しめた分、死ぬ時に大変苦しい思いをする」という説を聞いた事がありますが、色々な方達の老後や死を拝見していると、それもあながち嘘ではない様に私は感じる部分があります。
(※又そういう事に身に覚えがある人ほど、死を怖がるという共通点もある様です。死ぬ前に「人としての基本」に気付けた場合は、又違って来るのかもしれませんが…)
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ちなみにこの様な家庭や職場で横行する彼等の持論は決まっていて、その矛盾の言い訳として「臨機応変」という自分達に取って都合の良い独り善がりな理論が生み出されておりますから、益々色々なものが曖昧で矛盾だらけのままで進むのですが、
当の本人達は「自分達の方針には基本がない」という事には気付かないのですね。
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基本がない人間の偏った思考癖というものも共通していて、彼らは「隠蔽体質を好む、その根に何が在るのか?」という事を決して考えず、
自分に都合の良い目論みや保身から、そういう事実からは目を背け、とにかく「臭いものに蓋をする」「見て見ぬ振り」という事を好みます。
そしてそういう事実に気付いた人間を、「あなたの為」という"お為ごかし"という偽善を使ってコントロール、又は排除しようとするのも、こういう家庭や組織には日常茶飯になっている様なのですが、
そういう「隠さなければならない事をしている様な家庭や組織に問題が有るのでは?」というのが、健全な思考を持った人間が思う基本なのです。
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象は非常に知的な動物で、その集団生活や子育てにはキチンとした基本を持つ為、
秩序が保たれているそうです。
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もしかしたら彼らは、人間よりずっと賢い生き物なのかもしれませんね~♫
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このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年