都市の表と裏 (後) - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

志田 茂
志田茂建築設計事務所 代表
東京都
建築家
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都市の表と裏 (後)

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雑記
鉄道の主な駅には、元々市街地があり、たいがいは線路の片側。

その反対に新しい大規模な街ができていきます。

それまで地域の中心だった 旧市街地 は、まるで

取り残されたかのような様相に変わります。

大宮の場合も、西の新都市に対し、東は、昭和のままの街。

古い雑居ビル、昔からの一杯飲み屋と食堂、そして

「戦後のまま形づくられた」 街のいたるところにある 路地 。。。

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路地 が好きです。

それは、人間の体で言えば、動脈から分かれた細い血管のよう。

路地のある街は魅力的です。

そこに、人々の生の姿があります。

西口の「大階段」に比べて、、、路地 は活き活きとしています。

なかには、店舗がほとんど閉まって、足を踏み込むのもためらうところもあります。

その緊張感は、、、「大階段を降りる緊張感」とは全く別・・・・ わくわく感 。。

その先に、もしかしたら宝物があるような ・・・ そんな 。。

でも・・・

いつか、ここも再開発が入り 消滅してしまうのでしょう。

災害や火災時の避難と消化・救助活動が優先されます。

命が一番大切です。それは 全く異議を唱えるものではありません。

ただ、、、

大文字の都市作りでは、魅力的にはならない事が 明白なのです。

東口が再開発され、西口と同じになった時 ・・・・

この街の 「表と裏」 はなくなります。

「裏」に満ちていた愛すべきもの達はどこに ・・・。

いや、裏が表となった時・・・ そのそばに 裏 ができるのかもしれません。

もしかしたら ・・・・ 表の中に ・・

(終)