多くの女性が悩む月経前の不快感には統合医療が最適
月経の直前につらい体の不快感と情緒の変化をおこす月経前症候群(以下PMS)は、多くの女性に悩みをもたらしています。
よく見られる症状は、頭痛、肩や腰の痛み、節々の痛み、むくみといった身体症状と、無力感、抑うつ感、いらいら、不安などの情緒不安定などです。
こうした症状は、婦人科などの現代医学だけに頼るよりも、カイロプラクティックや鍼灸などの代替療法を併用した統合的な治療が安全で効果的であると考えています。
PMSのセルフケア
ご自身でできるセルフケアとしては、定期的な運動、月見草オイルなどのサプリメント、カフェインをとらないようにすることです。このセルフケアは、統合医療で有名なアンドリュー・ワイル医師の処方でもあります。
運動は、週に3日は30分以上の息が切れるくらいのエクササイズを行うと、からだがリフレッシュされ、ホルモンバランスにも良い影響が期待できます。
サプリメントは、消炎効果があるガンマリノレン酸を含む月見草オイルが手頃。ワイル医師は、加えてカルシウムとマグネシウムのサプリメントを奨めています。
カフェインは、交感神経を刺激して体に緊張をもたらします。気分は良くなるかもしれませんが、癖になりやすく、次第に量が増えていくので注意が必要。
代替療法によるケア
セルフケアより費用はかかりますが、効果があるものとしてカイロプラクティックや鍼灸などの自然療法があります。ヨガや瞑想なども、気持ちを落ち着かせるうえで有効です。
カイロプラクティックは、骨格を調整して神経の働きを良くする代替療法です。とくに骨盤の調整を行うと、子宮や卵巣に分布する自律神経に影響して、PMS以外にも生理痛や生理不順、不妊などが改善されることが報告されています。
鍼灸は、経絡を流れるエネルギーである「気血」を調整する、伝統的な治療法です。女性の悩みは、昔から「血の道の病」といわれ、ツボを使って治療されてきました。同様に、漢方薬なども併用すると、重い症状でも改善されることがあります。
どちらも、術者によって効果に大きな差が出るので、良い先生を見つけることが大切です。
吉川祐介
Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア