しのぶ皮膚科を開業するまでのキャリアについて - 美容医療全般 - 専門家プロファイル

しのぶ皮膚科 院長 院長
東京都
院長 皮膚科医
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しのぶ皮膚科を開業するまでのキャリアについて

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私はもともと、栃木県で保険治療を専門で行う皮膚科医として勤めていました。当時の私にとって医療とは、命にかかわる病気を治療したり、損なわれた機能を取り戻す治療をしたりすることでした

 

毎日さまざまな症状の治療にあたっていましたが、年数が経つうちに、その病院でできることには限界があると感じるようになりました。そこで、より幅広い経験を積むために東京の病院に転院をすることを決めたんです

 

まだ治療法が確立されていない病気の研究がしたい。そう思って取り組んだのが、「白斑(はくはん)」の研究です。顔や体の色素が抜けて一部分だけ白くなってしまう病気で、見た目を気にして学校や会社に行けなくなるなど社会活動にも大きな影響があります 最近でこそ、原因や治療法が少しずつわかってきましたが、当時はまだまだ研究が進んでいませんでした。

 

勤務したのは白斑を専門的に研究している病院で、全国から治療法を求めて患者さんが来られていました。最初はボランティア(無給医)でもいいから研究に関わらせてほしいと頼み込んだのですが、無心で研究に取り組むうちにだんだん認めていただけるようになり、最終的には副院長を任せられるまでになりました

 

ところがある日、院長から「美容皮膚科をやってみては?」と言われたんです 白斑でつらい思いをしている人たちを美容治療でサポートすることは意味があることだと言うんですね。私としては、白斑の研究に一生を捧げるくらいの気持ちでいたので、最初はとても受け入れられないと思いましたが、病院の方針だということでしぶしぶ始めたわけです

 

ところが、ヒアルロン酸注射などをした患者さんたちが生き生きしてくるのを見ると、考えが変わってきました。なかには泣いて喜ばれる方や、うつ病の方が容姿が変わることで改善してくる方もいらっしゃって、白斑の治療と同じくらい美容治療も多くの方に求められていることに気づいたんです

 

幸い、私は長年保険医として働いて手術もこなしていたため、もともと美容皮膚科としてキャリアをスタートした医師よりも解剖学的知識が豊富で、ヒアルロン酸注射がとても得意でした。さらに工夫しながらより効果的な方法を模索しているうちに、現在のように多くの患者さんから「しのぶ先生と言えばヒアルロン酸」と言っていただけるようになりました

 

数年前、しのぶ皮膚科を開業する際、美容治療だけでなく保険治療も行うクリニックにしたのは、私がもともと「病気の患者さんを治したい」と考えて医師になったからです。前回ブログに書いたように、保険治療と美容治療に対する考え方はそれぞれ違いますが、どちらも苦しんでいる方の役に立ちたいという思いは一緒です

 

NHK「あさイチ」で紹介された氷ケアも、もともとはそういう思いでクリニックに来る患者さんにお伝えしていた方法でしたが、これ以上は長くなるので、次回にしますね。


 

お読みいただき、ありがとうございました
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カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 院長 皮膚科医)
しのぶ皮膚科 院長 院長

皮膚科医だからこそ提供できる質の高い美容医療を

皮膚科・皮膚外科歴15年。 ヒアルロン酸、ボトックス治療に造詣が深い。 オールアバウト美と健康のガイドでもあり、執筆、テレビ、ラジオ、などのメディア活動も精力的にこなしている。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。

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