- 夏目えみ
- グレイシーベル 代表
- メンタルトレーナー(リコレクト専属)
対象:企業メンタルヘルス
- 藍色 シアン
- (メンタルヘルスコンサルタント)
- 藍色 シアン
- (メンタルヘルスコンサルタント)
やる気が出ない時の対処法
仕事に行かないといけないのに行きたくない。
やらなければいけない仕事があるのに何だかやる気が出ない。
こういう状態に陥る社会人の方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、モチベーションマネジメント(メンタルトレーニング)の視点から、やる気が出なくなる3つの原因と、モチベーションを高めて維持する方法をご紹介いたします。
やる気が出ない状態の考えられる3つの原因
① 仕事の目標を見失っている
② 心身がプチ不調である
③ 自分がやる仕事の意味合いが見いだせない
では、それぞれの原因から対処法をお伝えしていきましょう!
① 仕事の目標を見失っている時
「自分はこうなりたい」と目標を決めても、日々目の前の仕事に追われていませんか?
そんな時は自分の目標は何かを思い出してみてください。
例えば私の場合、年間200本の登壇を目標とし、リピーター率80%の研修講師を目標としています。
しかし日々のあらゆる仕事に追われてしまうと目標が「タスクの消化」になってしまい、本来の目標が見失われてしまう時があります。
そんな時は本来の自分の目標を思い出すと、いま目の前の仕事に対してだけでなく、重要だけど後回しにしていた仕事にまでモチベーションが発揮されます。
もし様々な仕事を同時進行で行わなければならない場合は、一旦仕事を整理しましょう。
限られた時間内に仕事を終わらせなければならないという義務感は、やる気が出なくなる大きな原因になります。
そんな時はどれもこれもしようとはせず。優先度の低い仕事ややらない、または、人に依頼できる仕事は誰かに依頼していきましょう。
② 心身がプチ不調である
「いま面倒だと感じているな」「今日は何だか体調が悪いな」そんな時は、自分の感情や思いを決して否定しないで受容してみてください。
そしてやる気が出ていない状態でも「ひとまずできること」を考えます。
やる気が出ていない状態でもできることは、例えば、歯磨きや髭剃り・メイクなどの身だしなみ。
完璧でなくても身だしなみが整っていれば出勤できるので、“ひとまず”出勤します。
この「ひとまず」という言葉が大切で、「やらなければならない!」という義務感で自分を奮い立たせるのではなく、「やれる範囲でやってみよう」という緩いルールを自分で設けてやってみることで、心に余裕を持たすことができます。
そしてその次に、今日はどんな感情で1日を終えたいかイメージして決めてみてください。
「無事に終わって安心している」「どうにかできた」「楽しかった」など。
1日の自分へのご褒美としてイメージしたポジティブな感情を手に入れている、そんなイメージを仕事中の合間に行ってみてください。
出社後(お仕事に行った後)まだやる気が無い状態でもそれを否定せず受容していき、1日をどのようなポジティブな感情で終えたいかイメージしてくと、モチベーションが徐々によみがえります。
また私の場合、不思議とほぼ100%の確立で、イメージした通りのポジティブな感情通り1日を終えています。
そんな時は心身のプチ不調の中でも、自分なりに出来たし、無事に終わったといった、自己肯定感が生まれます。
③ 自分がやる仕事の意味合いが見いだせない
皆さんは例えば、やりたくない仕事をしなければならない時ってないですか?
そんな時は【その仕事=楽しくない、やる意味が分からない】
状態になっているのではと思います。
でもどんな仕事であれ、自分にとってかけがえのない経験となるはずです。
そんな時は仕事の意味合いを自分で見出し、同時にそれをすることで得られるポジティブな感情決めてみてはいかがでしょうか?
例えば私の場合ですと、管理職に対するメンタル研修登壇において、モチベーションが下がりやすい傾向にあります。(理由としては年上の男性管理職の方を目の前にすると緊張MAXとなるからです)
しかしそんな時は、このテーマをすることで、人脈が広がる可能性があるとか、管理職向けのテーマの幅が広がる、更には今の管理職の皆様の悩みを知ることができ次のブログのアイデアにつながるかも、と意味合いを先付けでどんどん行います。
そうしますと、頑張ってみようとか、わくわくした感情が生まれてきます。
またその仕事をする価値が見いだされ、モチベーションが上がってきます。
仕事の雑用とか、大量のメール返信などにも、これを頑張ると信頼が得られるはずだし、タスクが終わったらすっきりするはず!と意味合いとポジティブな感情を先に設定してから行いますとモチベーションと集中力がよみがえります。
まとめ
人のモチベーションのもとは内的要因(=感情)と外的要因(=報酬や成果)の2つがあります。
(例)
モチベーションの外的要因(=報酬や成果)
この仕事を行うメリットは何か
この仕事を行うことで、誰にどんな評価を得られるか
この仕事を終えた後、自分に何のご褒美を用意するのか 等
モチベーションの内的要因(=感情)
仕事を終えた達成感はあるか
仕事を終えてスッキリとした気持ちになっているか
他者に貢献できて嬉しい気持ちになれたか 等
モチベーションを保つには内的要因、すなわち、その仕事をして、どんなポジティブな感情を得られるか、毎回自分なりに工夫をして設定することが何より大切です。
何故ならば人は出来事がマイナスでも、プラスの感情を得ることが出来ることに、やりがいや喜び、また自己肯定を得られるからです。
このように、まず内的要因を必ず先にイメージ(設定)してみてください。
同時に外的要因を見つけて設定することで、仕事のモチベーションを高めてみてくださいね。
このコラムの執筆専門家
- 夏目えみ
- (メンタルトレーナー(リコレクト専属))
- グレイシーベル 代表
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