- 中鋪 佳徳
- マンション管理士
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
平成21年1月5日、神戸市兵庫区のマンション火災現場にて、住人である男性が転落、死亡する事故が発生しました。この男性は、火災から逃れるためにベランダ伝いに隣戸へ逃れようと試みたようですが、その際、隣戸とベランダで隔てている「破壊壁」を破壊せず非難していたことが分かりました。これを受け、消防局では「破壊壁」を含めた避難設備を使用した避難方法等について呼び掛けを強化しています。
【避難設備】
避難設備は以下のものがあります。
・破壊板
隣の住居とバルコニーとの仕切り板です。簡単に壊すことが出来るので、火災の際に破壊して隣戸へ避難します。
・避難はしご
バルコニーから下階に避難するものです。
・非常階段・防火戸
火災の際に避難用として使用する階段です。防火戸がしまると非常階段に煙が入らないようになっています。
【普段からの管理が大切です】
これらの設備が設置されていても、普段からの維持・管理をしていなければいざというときに役立ちませんので以下のことにご注意ください。
1.破壊板の前や避難はしごの上・はしごの降下地点には荷物を置かない。
2.防火戸の前には荷物を置かない
3.定期的に消防訓練を実施し、避難設備の使用方法を習得しておく
4.消防用設備を点検し、設備が正常に使用できるようにしておく
※火災には十分注意してください。