無謀な「日本の高校をやめ、カナダの公立高に行き卒業したい」

30年間、カナダから発信している「高校留学の実態」ですが。

まだまだ危険な「バラ色高校留学観」がなくなりません。 

【質問】 

カナダに高校留学をしたいです。

進学留学なので、高校半年行った後、辞めて現地の公立高に行きたいのですが、利用できる奨学金はありますでしょうか？
給付型を希望します。

留学中はホームステイになると思うのですが、やはりエージェントに頼んだ方がいいのでしょうか？
個人でやった方が費用が抑えられると聞いたので

【回答】 

カナダの高校に卒業を目的とした留学を行う場合には、費用の問題よりも、まず能力が十分あるかどうかが重要です。

そうでないと、卒業までの道のりは非常に困難です。

「カナダ高校留学の実態」というeBookを無料で公開しておりますので、まずは基礎知識としてお読み下さい。

もし、下記の能力をお持ちで、カナダの高校卒業後カナダやアメリカの大学進学を目的としていらっしゃるのでしたら、「高校留学」も視野に入れて進まれるといいと思います。

１．カナダの高校１年レベルの英語授業、English10を履修する能力がある

（エージェントはESLで英語の準備をするから大丈夫と嘘をつきますので要注意。　留学当初English10の能力がなく、正規の授業履修を許可されない相当数の日本人高校生がカナダにいます。それがかなりの期間続くこともeBookに書いていますので状況を知っておいて下さい。）

２．理数系に優れている

英語言語は非常に論理的です。　その言語を理解し、カナダの高校で好成績をあげるための必須のクリティカルシンキングを理解するには、理数系の脳が必要です。

また、非英語話者がカナダのレベルに入っていくには、まずMath, Scienceの分野で自信をつけることが最重要です。

３．社会体験が豊富で、精神的に大人である

親がすべて決めるレールに乗るのではなく、自分で考え、自分で行動出来ること。

エージェントなどではなく、カナダ高校の留学生カウンセラーと直接交渉出来るだけの、英語力と精神的強さが必須です。

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奨学金については、カナダ留学後成績優秀である場合は、わずかですが州から褒美としての奨学金が出ることもあります。

また、特別優秀な日本人高校生については、例えばスポーツが全日本レベル、理数系がすべて満点をとるほどの能力であれば、直接受入教育委員会と交渉し授業料の割引などの待遇を受けることも稀ですが可能です。

現実をよく見、後悔のない決断をなさって下さい。

Good luck!