50歳から始める老後の準備　～時間を味方につける最後のチャンス～

   50歳、退職まであと10年から15年です。老後の資金は貯まっていますか。または貯められそうですか。みなさんは、老後はどのような生活を望んでいますか。今まで仕事でできなかったことをいろいろやりたくありませんか。私はやりたいことが山ほどあります。登山、温泉旅行、海外旅行、ウインドサーフィン、陶芸、語学の勉強、料理の勉強、日本一周、畑や釣りなど。住むところも悩んでいます。都会で暮らそうか田舎で暮らそうか。都会のほうが病院や買い物などが便利ですが、車を運転できるまでは海や湖の傍に暮らすのもいいのかなぁと考えています。仕事はできる限り続けていこうと思っています。みなさんはどうですか。特に何もないという方は退職までにいろいろ考えて目標づくりが大切ではないでしょうか。ただ、楽しい老後を送るためにはお金を貯めないとなりません。現状、貯めるのが難しそうな方は、経済情勢をチェックするのが苦手、または忙しくてチェックができないと言っている場合ではありません。時間が味方してくれるのもこれが最後です。お金を貯めるには収入をUPさせるか支出を抑えるか、運用するしかありません。収入をUPはなかなか思うようにできません。支出を抑えるのもなかなか難しいものです。そうすると運用するしかありません。今の銀行預金の金利ではなかなかお金は増えません。例えば、金利0.01％だと100万円預けて1年間で100円しか増えません。1000万円預けても1000円です。毎月5万円ずつ10年間貯めたとして金利が0.01％（複利）だと6,002,420円貯まりますが、利息が10年間で2,420円しか付きません。もし、3％で運用できたら6,798,139円で利息が10年間で798,139円付きます。50歳の方が65歳までに3,000万円貯めたいと考えた場合には、利回り３％で毎月13万円積み立てると2,958万円、利回り5%で毎月11万円積み立てると2,952万円、利回り8%で毎月9万円積み立てると3,135万円になり、3,000万円近く貯められます。1000万円を15年間複利で運用した場合には、3%だと1,557万円、5%だと2,078万円、8％だと3,172万円になります。そんな利回りでの運用は不可能だと思っている方がいるかもしれませんが、不可能ではありません。イデコ（個人型確定拠出年金）や株式、債券、投資信託、外貨建て商品などの投資で可能です。もちろん経済情勢を日々チェックする必要はあります。ほっておいたらだめです。これは企業型確定拠出年金も同じです。ほったらかしではありませんか。イデコは私も6年前からやっていますが、6年間で14％利息（4月末時点）が増えています。利回りで2.33％（一時は5％の時もありました）。預金よりもいいと思いませんか。しかも年間の積立額が所得控除できるので所得税、住民税も少なくなります。私も仕事があり、デイトレーダーみたいなことはできません。ただ、やっていることは毎日、日経新聞を読んで、時々日経ヴェリタスを読み、朝5時45分からやっている7CHのビジネスサテライトを見ているだけです。

50歳、時間が味方してくれる最後のチャンスです。老後の人生を豊かにするために、経済をチェックし時間を味方につけ頑張ってみてはどうでしょうか。ただ、年齢的にハイリスクハイリターンは狙わないようにしてください。失敗したら取り返しがつかなくなります。