派遣切り、リストラ 企業は大切なことを忘れてないか - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

伊藤 健之
ユー・ダブリュ・コンサルティング 代表
経営コンサルタント

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寺崎 芳紀
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(経営コンサルタント)
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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派遣切り、リストラ 企業は大切なことを忘れてないか

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社員のやる気がない「真の原因」

NEC、グループ2万人削減


今日もNECが2万人を削減するというニュースがありました。
派遣切りに代表される大規模なリストラ、コスト削減・・・・TV・新聞・雑誌では、連日
こうした報道ばかりです。

こんにちは。グランデコンサルティングの伊藤健之です。

企業は、効率化・合理化で生き残りをかけておりますが、一方で、現場で働く人には疲弊感
が募り、モチベーションが低下する事態を招いてはいないのでしょうか?
再編やリストラの影響を別にしても、成果主義や業務改革(BPR)などの企業改革が、かえっ
て企業に対するロイヤリティ(忠誠心)を減退させたり、組織の風通しを悪くしたりしては
いないのでしょうか?

さて、本題に入りましょう。

コラム連載の背景


この数年、成果主義によって現場の活力が低下し、企業の生産性に悪影響を与えていると
主張する識者が増えています。私がヒアリングしたところ、多くの企業がこうした状況に
気づいているもの、有効な手を打てていないようです。
その理由のひとつに、現場の活力低下を指摘している識者が、具体的な解決方法まで説明
していないことが挙げられます。彼らの言う解決方法は、良好なコミュニケーションが
重要など、精神論の域を出ていないものが多く、参考にならないのです。

問題認識


私は、経営コンサルタントとして、これまで多くの会社のビジネス改革を手伝ってきました。
その際、使用する改革手法(メソドロジー)が、論理を偏重し人への配慮を欠いているため、
短期的に改革に成功しても長期的には現場が元気を失うなど、何らかの弊害を招く恐れが
あると感じていました。そこで、コンサルタントとしてビジネス改革を進める傍ら、現場の
活力を再生するにはどうしたらよいかをテーマに、実践と理論の両面での取り組みを進めて
きました。

これまでの取り組み


実践面では、
Creative Dynamic Group Methodというアプローチを使って、現場で働く人が元気を取り戻す
プロジェクトを行ない、やり方次第では現場の活力を再生できることを確認できました。
同アプローチは、カリフォルニア州立大学の吉田耕作名誉教授が提唱している働く人を活性化
し企業の生産性を高める手法で、従来のQCの欠点を補った小集団活動をベースとしている点
が特徴です。私は、現在、同アプローチの推進協会の理事も務めております。

理論面では、
論理を偏重した経営が働く人に悪い影響を与えるのは、今に始まったことでなく、合理性と
人間性は対立するもので、両者の間を振り子がいつも行き来しています。振り子が振れ過ぎる
と指摘する者が現れるため、企業は対応するもいつの間にか戻ってしまいます。
私は、合理性と人間性を恒常的にバランスさせるマネジメントが必要だと考え、知人の
前田恭孝氏と共に相互行為論に基づくマネジメントの考え方を発展させて、「関係性重視
のマネジメント」を開発しました。

外部発信


以上にみた理論と実践での取り組み結果をまとめ、昨年の秋、学会発表(経営情報学会・
秋季研究大会)を行ない、併せて、業界誌(金融財政事情研究会「月刊 消費者信用」)
への寄稿も行いました。結果は好評で、多くの共感者から連絡をもらうことができました
が、学会と業界誌では読む人が限られており、広く知ってもらうに至っておりません。

本コラム連載の狙い


私は、働く人が元気を取り戻す活動を通じて、活力を失った現場に気づいていながら、
対応する方法を知らないため、放置している会社が多いことを知りました。
今回のコラム連載を通して、このような企業に現場を活性化する方法を示し、自分たちで
出来るところから着手できるようサポートしていきたい。また、経営者に対して、合理性
と人間性をバランスさせたマネジメントを理解してもらい、現場の活性化が一時的なもの
に終わらないようにしたいと考えております。

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2009-09-18 10:33:33
posted by kenjiitoh

MBA、ロジックの「向こう側」へ
テーマ:ブログ

MBAや米国流メソッドが「もてはやされる」時代は終わった。

次の時代には、
「人を上手く巻き込み」、「職場の雰囲気を作り」、「チームで成果を出せる」
そんな人に注目が集まる。

こういう人は、どこの企業でもほしがるし、そもそも手放さないだろう。
こんな人たちで溢れる世の中を、私はつくりたい。

仲間や上司を巻き込み、チームで成果を出す、毎日の仕事が楽しくなる、
こうした生き方を応援するブログにしたい。

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