- 小谷田 仁
- 医療法人社団審美会 青山審美会歯科矯正クリニック
- 東京都
- 歯科医師
-
03-3409-3849
対象:矯正・審美歯科
2009年1月11日、第13回米国歯科大学同窓会(JSAPD)公開セミナーが、東京(代官山)で開催されました。
米国歯科大学同窓会(JSAPD)は米国を主体とし、その他ヨーロッパ、オーストラリアの歯科大学大学院を終了し、専門医のcertificateあるいは学位を取得した歯科医師のグループで、年1回1月第二日曜には一般公開セミナーを開催しています。
今回のテーマは“各歯科分野からみた顎位”という、まさに歯科医療の根幹問題を論ずる大変興味深いセミナーとなりました。
まず、矯正歯科の立場から加治 彰彦 先生(スウェーデン王立イエテボリ大学院、矯正科卒)が“咬合治療と顎関節の文献考察”の演題で講演されました。
演者は“咬合因子はTMDの原因か?”等の問題提起をし、米国やスウェーデンでの研究結果を分析・検討すると同時に、メタ分析等の科学的分析方法についても詳しく説明しました。
田中 久敏 先生(オハイオ州立大学卒、補綴学)は総義歯の観点から、下顎医の重要性について講演されました。
正司 喜信 先生(シドニー大学卒、口腔顔面痛)は、顔面の疼痛を歯原性、頭蓋内外、筋、関節、神経、血管および心因性の問題に分類し、その治療のためには、包括的な診断と治療が必要であることを、実例を示して解説されました。
岡崎 恵一郎 先生(オレゴンヘルスサイエンシズ大学卒、矯正科)は顎運動の定量化をどうやっていくか、そして矯正臨床にどう生かしていくかについて講演されました。
最後のJSAPD会長、池田 和巳 先生(ペンシルベニア大学卒、矯正学)は矯正治療における顎位の重要性について述べました。 下顎位および関節頭の適正な位置をまず求めて、そこから矯正治療を始めるべきであり、そのためにスプリントを十分に活用する必要があると、実例を示しながら講演されました。
この公開セミナーは、歯科の各専門分野の先生が、歯科の最も基本的な問題である下顎位について議論した、画期的で意義深いものとなりました。
LINEで歯並び相談を実施中
このコラムの執筆専門家
- 小谷田 仁
- (東京都 / 歯科医師)
- 医療法人社団審美会 青山審美会歯科矯正クリニック
約30年の実績による舌側矯正と審美矯正。質の高い治療に努めます
東京都渋谷区にある、矯正歯科・審美歯科・歯列矯正の専門医です。 特に舌側矯正(裏側矯正)に関しては、開業医としては日本で初めて全面的に臨床に取り入れ症例数4400件以上(1980年1月~2011年1月)を超えています。確かな技術と安心の提供に努めています。
「成人矯正、舌側矯正の学会のご報告」のコラム
統一された新たな専門医制度 臨床指導医(旧専門医(2020/11/04 11:11)
横顔美人 釈由美子さん(2008年度受賞)(2008/06/28 10:06)
舌側矯正による顎関節症および顎偏位を伴う矯正症例の咬合の再構成 (寿谷 一先生を迎えて(2008/06/03 10:06)
「歯並びコーディネーター」 歯科医療の資格 日本成人歯科学会(2008/04/14 03:04)
舌側矯正による開咬症例の交合再構成 アジア・太平洋矯正歯科学会(Asian Pacific Orthodontic Society(2008/03/30 19:03)
このコラムに類似したコラム
米国歯科大学院同窓会(JSAPD) 小谷田 仁 - 歯科医師(2008/01/16 13:17)
矯正をして3年半 歯科医師に何度も「口元を引っ込めたい」まだ歯の隙間が気になる 抜歯をすれば叶う? 小谷田 仁 - 歯科医師(2020/11/22 22:27)
統一された新たな専門医制度 臨床指導医(旧専門医 小谷田 仁 - 歯科医師(2020/11/04 11:32)
ブライトスマイルに関するお詫び Dr.TSUBAKI - 歯科医師(2013/05/21 10:00)
ティースアート18周年 Dr.TSUBAKI - 歯科医師(2013/05/16 09:00)