言葉にするタイミングを逸することってありませんか。
まず、物事を考えて結論を出す、言葉にするために
かける時間は人によって違います。
物事に対する反応がゆっくりで、頭にきたことも
後から気づいたり、言いたかったことが後から
わかったりして、自分にイライラしてしまう人も
いるかもしれません。
何かを考えて答えを出すのが早い人もいれば、
ゆっくりじっくり考える人もいます。
考える内容によってそのスピードも変わるでしょう。
または、何か質問されたときにすぐ答えが出てこない。
人から何か言われたときに、すぐ何か言い返せない。
何かを考えるのに時間がかかると自分で思うなら
時間に余裕があるように準備すればいいだけのこと。
また周りにも考える時間を取らせてもらうように頼むなど、
工夫の仕方はいくらでもあります。
考えるスピードが遅いからといって、頭が悪いとか
そういうお話ではありません。ここで自分がスローモーだ
なんて思う必要はないのです。
人には、それぞれベストの考えるペースがあって、
そのための十分な時間をとってもいいのです。
早く出した結論が正しいとは限らないし、すぐ言い返すのが
良いかというと、常にそうではありませんよね。
それから、自分が言いたいことを言うタイミングを
逃すには、別な理由もあります。
たとえば、もし変なこと言ったら、またはうまく
いえなかったらどうしよう、と、相手にどう思われるかが
気になっていると、このパターンに陥りやすくなります。
できれば相手によく思われたいのは誰もがそうで、
人間の自然な気持ち。周りと上手に付き合っていくなら、
よく思われたほうがいいに決まっています。
それは認めてあげればいい。
でも、それに支配されて、自分が苦しいなら、
これも困ったもの。
自分が思っていることを伝えるスキルや、言いたいことを
言う勇気ももちろんあるけれど、相手にどう思われるか
気にならなくなれば、スキルや勇気なんて、どうでも
よくなります。
そんなときは一度、どうして相手によく思われたいのか、
こちらも自分に必要なだけの時間をかけて振り返って
みましょう。
周りによく思われたら、何がいいのか。
よく思われたとき、いったいどんな気持ちになるのか。
それは、自分にとってなくてはならないほど、
重要かどうか。
それほど重要なら、その気持ちを手に入れるためには
ほかに何か手段はないのでしょうか?
何か目的を達成するために手段がひとつなんてことは
めったにないので、ほかの道を探すのも良いでしょう。
また、相手に変に思われたら、一体何が困るのでしょう?
何が嫌なのでしょう?
恥ずかしい、怖いとか?プライドが傷つく?エゴにとって
よくない?それとも、何か死ぬほどのこと?
死ぬほど嫌なこともめったにないはずです。
もしかして何かどうでもいいことで、自分を
振り回していることに気づくかもしれません。
それから、誰かに変に思われるのも
それほど悪くない、と思ってみては。
第一、まったく誰からも変に思われたことのない人なんて
まずいないでしょうし、恥ずかしい思いをしたことのない人も
いないでしょうから。
逆に、それを恐れて何かをしない自分のほうが
怖いことかもしれません。
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このコラムの執筆専門家
- 小倉 美紀
- (パーソナルコーチ)
- エナジー・コーチ エナジー・コーチ
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もっと自信を持ってバランス良く、元気にハッピーになりたい方(主に20~40代の女性)に向け、コーチングやセミナー、講演を実施しています。人生の幸せ、ビジネスの成功や自己実現のために、枠に捕われない考え方を提供し、内面から強くサポートします。
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