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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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カナダの留学生は性的暴行の格好のターゲット

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Jan. 30 カナダCBCニュースから。

"International students more vulnerable to sexual assault, immigrant service group says"

Immigrant Service Group の指摘で明るみに出たこのおぞましい事実は、カナダに留学する未成年高校生の親のみなさんには特に注目に値すると感じます。

少し前になりますが、日本人女性がカナダ人に殺された事件もありましたね。

 

MOSAICという移民・難民を助ける非営利組織の長は、留学生への性的暴行事件において各学校はもっとサポート体制を完備すべきと強く勧めています。

数からみても、現地学生よりも留学生の方が性的暴行の被害にあいやすいと報告されています。

 

留学生は親しい友だちもなく孤立しやすく、社会とのネットワークもなく、異文化の中で悩みながら生活しています。

悪い人間が近づいても判断がつかず、助けを求めることも出来ず、泣き寝入りするケースも多いです。

また、カナダの法律にも疎く、どこに助けをどのように求めたらいいのかも知らない、弱い存在です。

 

University of British Columbiaに通うパキスタンからの留学生はこう述べています。

 

「性的暴行自体が社会の普通の行動とみなされる国から来た留学生もいます。 また、性的暴行の被害にあうのは自分のせいだと思いこむ文化から来た留学生もいるでしょう。 どうせ訴えて出ても、周りは自分の話など信じてくれないし、警察などで嫌な経験をするに違いないと思い込んでいると思います。」

 

「また、他の文化から来た留学生は「性」の話をすること自体タブーだと考えています。 そのため、性的暴行を受けたあとも、それを話題にはするべきではないという脅迫観念も持っています。 でも、何かがおかしいと、自責の念にかられてしまいます。」

 

受け入れた学校は責任を持って留学生の日常のサポートを行い、必ず、被害を受けた後のプロセスを助けること。

「これをまず徹底させることが最重要課題です。 留学生自身にもカナダで持つ自分の権利を理解してもらい、どんな機関がサポートしてくれるのかを周知させることに尽力しています。とMOSAICは述べています。

 

1月最初にカナダの63のSchool Districts高校留学プログラムに一斉メールを出しました。

「日本から来た未成年高校生を日常どのようにケアしていますか?」がテーマで、色々質問を投げかけました。

締切を1月末日に設定しましたのであと1日残っていますが、今のところ返信率は29%です。

 

今のところ、MOSAICが推奨する「異文化から来た留学生への日常のケア」を細かく語ってくれたのはひとつのDistrictだけです。

「こんな忙しい時にこんな質問には答えられないわ。」というのもありましたし、「あなたのコラムをリサーチした結果、今回はこの調査に参加しません。」という妙なのも。

呆れてものが言えなかったのが”Vacation Time!”という勇ましいタイトルの自動返信メールが戻って来た時です。

「Vacation なので2月19日まで返事できませ〜ん。」的ノリノリの自動返信メールでした。

留学生プログラムのボスです。 他の担当者への転送とかしないのかな?

留学生のケア?  “Vacation Time” なんですね。

(まとめて発表しますので、ご期待下さい。)

 

「留学」特に未成年の「高校留学」には、こんな隠れた大きな問題があることも、送り出す親としてはよく認識していただきたいと思います。

 

短期滞在中学生がホストファーザーにレイプされかかった件で相談を受けたことも昨日のように思い出されます。

BC州のラングレー学区でのことです。

私はそのプログラムには関係ありませんでしたが、そのホストファーザーを知っている地元カナダ人から夜遅く電話があり、深刻に相談を受けたのを覚えています。 どうも前から問題のあるホストだったらしいです。

でも、どうせSchool District関係者はもみ消しにかかるから、どうしようかと。

親が日本から来て訴えると言いましたが、「何度もカナダに来ないといけないし、犠牲者の中学生を何度も証言台に立たせるのか?」と妙な説得をされ、結局泣く泣く諦めた経緯を聞きました。

 

氷山の一角だと思います。

 

UBCのパキスタンからの留学生はこんなことも述べています。

「英語が出来るようになる!」などの軽い理由でカナダ留学を考えている方はよくお読み下さい。

 

「留学するということは、今まで当然だと思っていた自分の思想、考えを劇的に移行させる(paradigm sift)ことです。 今まで親や学校や社会に教わった文化・思想をすべて捨て去り、幼児のように最初から学び直すこと。 これが留学です。」

 

高校留学生の親のみなさん。

あなたの子供さんが毎日カナダで経験している葛藤がこれだということを忘れないで下さい。

 

カナダ留学中で性的被害にあった日本人のみなさん。

下記が緊急連絡先です。

英語でうまく説明出来ない場合はご相談下さい。

 

Where to get help

 

Rape Crisis Centre 24-hour crisis line: 604-255-6344 or toll free 1-877-392-7583

Battered Women's Support Services: 604-687-1867

VictimLink B.C.: 1-800-563-0808

Kids Help Phone: 1-800-668-6868; Live Chat counselling at kidshelpphone.ca

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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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カナダにいらっしゃい!

カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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