カナダ高校留学先 - 避けることお勧めの地区(#4) - Nanaimo - 海外留学・ホームステイ - 専門家プロファイル

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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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カナダ高校留学先 - 避けることお勧めの地区(#4) - Nanaimo

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日本の未成年をわざわざ送る地区としては大いなる疑問のある地区をシリーズでご紹介中です。

2019年第4弾は、Nanaimo-Ladysmith International Student Program

 

「高い授業料をふっかけても日本のエージェントに生徒を送らせ、いざカナダにやって来た日本人高校生をどれだけ真剣に扱っているのか。」

「日本人高校生はカナダ人になるためにやって来たのでもなければ、国が危険だったり貧しかったりでカナダに来た難民ではないけど?なんか勘違いしているかも??」

「日本人高校生の留学目的を本当に理解してないでしょう?」

などなど、30年近く目撃した「カナダ高校留学の実態」の裏側探検をと、カナダの63のSchool District(教育委員会)に質問メールを出して5日目。

 

返信率14%と、「無視」「メール返信が異常に遅いカナダ人の癖」か何か不明ですが、ま、出足は速くはありません。

返信をしぶる理由のひとつは、きっと地区自体に問題があり、そこまで突っ込まれると困るというものもあると思い、調査を開始。

無視を決め込んでいる地区の隠れたニュース探検です。

 

Nanaimo地区は、気候の穏やかなVancouver Island の東海岸に位置し、本土からもフェリーの便の良い町です。

もちろん、留学生プログラムを擁し、出願料を含む年間$13,000の留学生授業料はかなり魅力的な収入になっているはずです。

返信が戻って来ていないので、現在どれだけの授業料収入があるのかは不明ですが、この地域、社会問題が発生していますね。

風光明媚で、フレンドリーな環境と、色々な所に連れて行ってくれるホストファミリーを宣伝しているウェブサイトですが、実態はかなり異なるようです。

 

また、「留学希望者の個人での出願」は受け入れてないという奇妙な地区です。

「エージェントを知らない人はあなたの国のエージェントを紹介しますから、連絡下さい。」という変なコメントがウェブサイトにあります。

この地区の留学生プログラムの経営が出来る有能な人がいないのかも。

エージェント頼みの留学生獲得だけに頼っているSchool Districtは、それだけでもかなり怪しいと思います。

  

Vancouver Sun 紙の記事より (Dec. 28, 2018)

 

最近、このナナイモ地区にはバンクーバーから多くの低所得層が流入し、社会環境を塗り替える事態となっている。

バンクーバー地区の住宅費、生活費高騰の影響で、生活が困窮し、少しでも物価の安いナナイもを目指した人たちが増加。

もちろん、地元の高校(日本人留学生を受け入れている高校)には、そのような家庭からの子供が入学、生活困窮により朝食抜きで登校する高校生が急激に増加。

 

高校は朝食を食べられない生徒に、始業前にフードバンクからの食べ物の提供を始めた。

1500人全校生徒の中、最初は40~50名の生徒の朝食を賄っていたが、現在は3倍の150名に増え、食物が足りない状況になっている。

 

「もともとは裕福な住宅地だったのに、生活困窮でバンクーバー地域から移ってくる家族が非常に増えた。」

「アルバータ州からも貧しい人たちがやって来ている。」

「そのような家族は給料日前にすでに食費が底をつき、家には食べ物がないという生活を送っている。貧しさが大きな原因。」

 

“The north end of Nanaimo used to be an affluent area but that’s changed a bit.  We see a lot of families moving in here from Vancouver and the mainland because they can’t survive there.

“Also we are getting people here from Alberta.”

She said some families run out of money during the month and so there is no food in the house.

“Most of the problems are caused by poverty,” she said.

 

ナナイモのフードバンクを利用する人も増え、高校生の朝食用の食物が足りない事態になっています。

これまでは、ジュース、トーストにつけるピーナッツバターやジャムも提供出来ていましたが、今後はトーストだけになるかもと、関係者言。


⚠️⚠️⚠️ 

カナダの真の顔がここにあります。

確かにGDPで言えば裕福な先進国のカナダ。

中間所得層の収入は結構高く、お金持ちの印象が拭えない国ですが、「子供の貧困」がかなり問題になっている国でもあります。

また、信じられないズボラさですが、所得がかなりあるカナダ人も、住宅ローン、年に数回しか使わない高級ボート、キャンピングカー、意味なくでかいピックアップトラック、モールでの衝動買いで、毎月の支払いに首が回らない人の割合が非常に高いです。

 

世界中からの移民で構成される労働人口も、本国での資格(医者・弁護士なども含め)をカナダで生かすことが出来ず、底辺の仕事を余儀なくされる移民も多いです。

困った人たちが結集しつつある場所が、ナナイモ地域のようです。

 

ありゃ。

おそらく、学校の環境は良くないでしょうね。

朝食を食べられない生徒が学校の10%にもなる高校での留学生活ですか?

学校も留学生のケアどころではないかも。

 

ホストファミリーの質はどうでしょうか。

1月$850も入って来るホームステイ費収入は、貧しい人たちには耐え難い魅力です。

しかも、ホームステイ費収入は「ボランティアでやってます」と言えば税金はかかりません。

月の終わりには食物が底をつく冷蔵庫にも、そのホームステイ費でなんとか食べ物を入れることが出来るかも。

家の賃料の足しにもなりますし。

そのお金で自分の子供に朝食を食べさせることが出来るかも。

 

え?

日本の親が払うホームステイ費が、ホスト家族全員を養うことになりそうです。

カナダ人助けが高校留学の目的なら別ですが、そうでない場合は、とんでもない環境に子供を放り出すことになる嫌な予感です。

 

「カナダ高校留学」避けた方がいい地域

⚠️Nanaimo-Ladysmith International Student Program

 

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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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