情緒不安定の正体「理想を持つと、絶えず自分を責めるという事が同時に起こる」 - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:文化・芸術

大園 エリカ
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(クラシックバレエ教師・振付家)
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(クラシックバレエ教師・振付家)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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情緒不安定の正体「理想を持つと、絶えず自分を責めるという事が同時に起こる」

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世の中には「先生」と呼ばれる方達がゴマンといらっしゃいますよね?

 

そうでなくても、これは人間の持つ性(サガ)と言っても過言ではないほど、世の中には良くも悪くも「人にアドバイスしたい!」というウズウズした欲求を持たれた方達もゴマンといらっしゃいます。

 

そういう中で、「この人のアドバイスなら聞きたい♫」と思える基準というものを皆様はお持ちでしょうか?

(^^✿

 

 

 

私は昔から、多くの方が見落としがちな「その方のアドバイスを聞いたら、その人の様になる」という"波動の法則"という視野を持っているので、表面的にはたいそう立派な理想を掲げて、素晴らしいアドバイスをされる方がいらしたとしても、

 

私が観るものはそこではなく、アドバイスしている方の「人となり=その方から放たれる波動」というもので判断させて頂くというのが、私の基準になっております。

( ・・) ~ ☆彡

 

 

 

ですので、もしアドバイスを発信される方が、「人を幸せにしてあげたい」とか「人の悩みや痛みを無くしてあげたい」という理想を掲げていらっしゃるのにも関わらず、

 

それを発信されておられるご本人が情緒不安定で苦しみに満ちており、「この方は口で言うほど、本当は幸せではないのだろうなぁ~」と感じた時は、

 

「私はその人の様になりたいかどうか=その人の持つ波動を、自分でも持ちたいと思うかどうか」という事が、自分のアドバイザーとして、その方を選ぶかどうかの自分の判断基準になるという事ですね。

 

つまり「ご自分の苦しみも本当の意味で解消されていない方に、人の苦しみを癒す事などできない」と私は思うからです。

(・・;)

 

 

でも世の中にはアドバイザーという立場の方達も含めて、そういう視野を持った方が少ない故に、表面的なものでしか自分と他人を判断できない方も多く、

 

故に、自分が師事する方のアドバイスに従う=波動を受け止め続ける結果、年を取ってから「こんなはずじゃなかった!」と気付くという事も往々にしてあるという訳です。

(^^;;

 

ちなみに情緒不安定なアドバイザーの方達というのは、自分が他者にアドバイスを与える立場として「人にアドバイスしている立場の自分は、理想的で在らねばならない」という思いが、常に自分の意識の中にありますから、

 

逆から見れば、それは「絶えず自分を責め続ける」という人でもある訳で、それがご自分を情緒不安定にさせている一番の原因という事に気付けない方々でもあるのです。

(・。・;

 

 

 

その様にご自分で気付いていない、自分の中の不安や苦しみから生まれる"怒り"というものが、罪悪感や嫉妬や、他人に対する激しい闘争心、或いは復讐というものに形を変えて表面化されて来ますが、

 

ご本人は「頭で考えている事が自分」と勘違いされているので、そういう波動が自分から放たれているという自覚はない様です。

 

そしてそういうものを自分の中で誤魔化している名俳優&名女優の方ほど、年齢を重ねる程に情緒不安定が更に進んで行き、最後は重篤な"心の病"にまで行ってしまうというのは、

 

人生で色々な諸先輩方を拝見して得られた私の確信=死ぬ時はプラスマイナスゼロにさせられる=因果の法則でもあります。

(◎_◎;)

 

 

 

…という訳で、今回はそういう情緒不安定な指導者の方達&自分に対する理解を深める為に、分かり易く解説されたアドバイスをご紹介致します♫

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

怒りはエネルギーだ、恐怖はエネルギーだ、嫉妬も臆病もそうだ。 


 

質問者

臆病や偽善といった否定的な感情もまた美しいということはあり得るのですか? 

 

 

OSHO

 

もしあなたが勇敢な人であろうという考えをもっていたら、臆病者であることは醜く見える。 

だが、臆病なのは事実であり、理想はただの理想、マインドの幻想だ。 

 

 

幻想を現実の犠牲にするがいい。 

すべての理想を落とすがいい。 

そうすれば、生は統合されはじめる。 

 

 

拒絶されたすべての断片が家に戻って来はじめる。 

抑圧されたものが表面に現われはじめる。 

初めて、あなたはある種のまとまりを感じはじめる。 

もはや、あなたはばらばらではない。 

 

 

たとえば、私が「親切な」人であろうとしつづけたら、 

意識の中に怒りの感情がわいてきたとき、 

それらを認めて受け容れることを自分に許せないだろう。 

親切な人はただ怒らないからだ。 

 

 

だから、個人の統一を意識にもたらすために、 

まずあなたは、なにひとつ固定化したり長続きしたりするものはないが、 

自分は意識にわきおこる、瞬間ごとの体験に基づく現実のみでありつづける、 

という立場をとらなければならない。 

 

 

従って、ある瞬間には私は怒っていて、次のある瞬間には 

私は悲しく次のある瞬間には私は嫉妬し、次のある瞬間には私は喜んでいる。 

瞬間から瞬間へ、なにが起ころうともすべて受け容れられる。 

 

 

そうなったら、あなたはひとつになる。 

そして、この一体感は理解すべきもっとも基本的なことだ。 

 

 

マスターは、いかなる瞬間であろうとそのときに弟子が 

すべての局面に直面し、それらを統合するように助けなければならない。 

 

 

弟子がそれとは逆の埋め合わせや、 

自分はこうあるべきだと感じているものや、 

守ろうとしているもの、強めようとしているもの、 

あるいは主張しようとしているものを実現するのを助けるのではなく。 

私の目的、私の働きは、すべての理想をあなたから取り去ることだ。 

 

 

あなたは理想を抱いてやって来た。 

あなたは私に自分の理想を高めてほしい。 

あなたは私に、自分がなりたいものになるのを援助し、助けてほしい。 

それが、あなたがここに来ているあなたの動機だろう。 

だが、それは私の仕事ではない。 

 

 

私の仕事はまさに逆だ。 

すでに事実であることをあなたが受け容れて、 

自分の幻想をすべて忘れるのを助けることだ。 

 

 

私はあなたに、もっと現実的で実際的になってほしい。 

私はあなたに地中の根を与えたい。 

ところが、あなたは空に憧れ、大地を完全に忘れている。 

 

 

その通りだ、空もまた手に入る。 

だが、自分の根が地に深く入った者たちにだけだ。 

もし樹が空高くそびえ、雲たちとささやき合い、風と戯れ、星々と少し交感したければ、

その樹はさらに深い、深い根を地に伸ばさなければならないだろう。 

 

 

第一のことは、地に根を伸ばすことだ。 

二番目のことは自ずと起こる。 

根が深く行けば行くほど、樹は高くなる。 

ほかには何もする必要はない。 

 

 

私のここでの努力は、あなたの根を真理の土壌に深く伸ばすことだ。 

そして真理とは、あなたがそうであるものだ。 

そうなったら、突然、ものごとが起こりはじめるだろう。 

 

 

あなたは上昇しはじめる。 

つねに得ようとしてきたが、あなたにはけっして達成できなかった理想が、 

ひとりで起こりはじめる。 

 

 

もし人が自分の現実をありのままに受け容れることができたら、 

その受容そのものの中ですべての緊張が消える。 

苦悩、不安、絶望 … それらはすべて、ただ蒸発する。 

 

 

そして不安がないとき、緊張がないとき、 

断片化がないとき、分割がないとき、精神の分裂がないとき、 

そのとき突然、喜びがある、そのとき突然、愛がある、そのとき突然、慈悲がある。 

 

 

これらは理想ではない。 

これらはとても自然な現象だ。 

必要なすべては、理想を取り除くことだ。 

なぜなら、これらの理想が障害物として働いているからだ。 

理想的な人であればあるほど、その人ははばまれている。 

 

 

奇妙で矛盾しているように思えるが、 

安らぎは痛みの真っ只中でのみ見つかり、 

否定的なものや痛みを伴うとみなされているものと闘ったり、 

それから逃げたりすることではけっして見つからないことになっている。 

 

 

その通りだ、臆病はあなたに痛みをもたらす、恐怖はあなたに痛みをもたらす、 

怒りはあなたに痛みをもたらす… これらは否定的な感情だ。 

だが、安らぎは、痛みを伴うものを拒絶することによってではなく、 

それを受け容れて吸収することによってのみ達成され得る。 

 

 

それを拒絶することで、あなたはますます小さく、小さく、小さくなり、力はますます弱くなる。 

そして、あなたは絶えず内なる戦争、内戦に陥り、 

そこでは一方の手がもう一方の手と戦い、 

そこではあなたは自分のエネルギーをただ浪費する。 

 

 

覚えておくべきひじょうに基本的なこと…

心理的な痛みとの交感のみが、その解放と超越のための扉を開く…

心理的な痛みとの交感のみが。 

 

 

痛みを伴うすべてのものが受け容れられなければならない。 

それとの対話が生み出されなければならない。 

それは、あなただ。 

 

 

それを超えていくための方法は他にない。 

唯一の方法はそれを吸収することだ。 

そして、それには途方もない潜在能力がある。 

 

 

怒りはエネルギーだ、恐怖はエネルギーだ、臆病もそうだ。 

あなたに起こるすべてには、その中に隠されている大きな弾み、 

大量のエネルギーがある。 

 

 

いったんあなたがそれを受け容れたら、 

そのエネルギーはあなたのものになる。 

あなたはもっと強くなる、あなたはもっと広くなる。 

 

 

あなたはもっと広々としてくる。 

そうなったら、あなたにはさらに大きな内なる世界がある。

 

 

 

 

 (※ポストカード より)

 

木って、本当に美しい存在ですね~☆彡

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

地上に深くしっかりと自分の根を伸ばさない大木は、いつか自分を支え切れなくなってしまうという事を、情緒不安定な人というのは「不安」や「恐れ」という形で、自分の中に本能的に感じているのだと思います。

 

世間的な地位や名声をこの世で得られたとしても、あの世に持って行けるのは「真理に基づいた自分の中の真実」だけですから、やはり「自分で自分は誤魔化せない」という事なのでありましょう。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

 

 

…と、私も自分に言い聞かせつつ、今回のコラムを終わります。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年