スベラない賃貸経営 (6了)〜そしてどうする賃貸経営 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小林 治行
株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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スベラない賃貸経営 (6了)〜そしてどうする賃貸経営

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  1. マネー
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本稿(1)〜(5)で賃貸経営のチェックポイントを見てきましたが、さて最後は投資に踏み出すべきか否かです。

不動産はそもそも証券とは違い、比較的賃料収入が安定しているので、収益性のリスクは少ないと言えます。又、インフレともなると現預金では資金が目減りしますが、賃料は物価にリンクするという正確を持っているので、インフレ対策としても考えられます。
今回は触れませんが、相続対策としても有効です。
更に、現状での地価は下落傾向にあり、投資環境としては悪くないと言えます。

しかし、基本は立地条件が良い事。駅に近いこと、買い物に近いこと。便利なところはリスクが少ないと言えます。

築年数        表面利回り      リスクの程度
新築〜築5年      6%程度        低い
築6年〜築10年     8%程度
築11年〜築15年    10%程度
築16年以上      12%程度         高い
注)全ての不動産物件に適用するものではありません。一般的として参考にして下さい。

これは新築物件は修繕箇所も少なく、入居者も比較的安定していますが、築年数が高くなると当然修繕費や急に入居者が退室して、空室率が高くなることが出てくるからです。つまり、築年数が高い物件に投資する場合、高い利回りを確保して置かなければ、最終投資採算に合わなくなるのです。

更に物件によっても異なってきます。
賃貸マンションと飲食店と比較した時は、飲食店のほうが表面利回りは高くなります。なぜなら、火災発生のリスク、設備の早期陳腐化のリスク、修繕費用の増加のリスク、次のテナントを探すまでの空室リスクなどが考慮されるからです。

(第6回了)