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粉飾の証拠は資産負債に出てくる

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おはようございます、今日はカシスの日です。
というか、カシスって果物の名前だったのですね。


粉飾についてお話をしています。
利益を操作するのはそんなに難しくない、ということを確認しました。


ここで複式簿記の考え方に基づいて、粉飾の手口を分析してみます。
複式簿記の考え方がわからない方は、なんとなく雰囲気だけ味わって頂ければ十分です。


例1)架空の売上を1億円計上した。


売掛金(資産項目) 1億円 / 売上(収益項目) 1億円


1億円の架空売上が計上されたことで、自社の保有資産に売掛金(代金請求権)という資産が発生しました。
しかし、これはあくまでも架空売上ですので、この売掛金は何時まで経っても現預金に変わることがありません。


例2)架空の外注費を2億円計上した


外注費(費用項目) 2億円 / 買掛金(負債項目) 2億円


こちらの場合、買掛金という負債(代金支払義務)が発生しています。
しかし、やはり架空ですから、これも支払うことがないので残ったままになります。
また、現金で支払ったことにすれば・・・ということも出来なくはないですが・・・
これだけの大金を現金で本当に決済したの?という違和感は残ります。


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