- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
今回のテーマは、人間の持つ魅力「色気」に付いてです♫
(^^✿
「色気」と聞くと、多くの方は短絡的に自分に取ってのお好みの"セクシャリティー"を連想される事でしょうね~。(笑) ハイハイ、確かに「色気」とはそういう一面がございます。(笑)
でも「色気」というものにも"上級編"というものがあるのでございますね~。そしてそれを見事に表しているのが、美輪明宏さんの「花言葉」という本の中にあります~✿
( ・・) ~ ☆彡
この本には、人間が人生を生き抜く為の知恵や指針となる貴重なメッセージが沢山書かれておりますが、私はこの本を読んだ時に、特にこの「色気」に付いての美輪さんの解釈には感嘆しきりでございました。
\(◎o◎)/!
こんなに言い得て妙というか、「上質な色気」というものの本質を突いた表現は、私は他に見た事が無かったからです。流石、人生経験がハンパない美輪さんならではのお言葉だと思いました~☆彡
☆_(_☆_)_☆
「花言葉」 美輪明宏 著 PARCO出版 より
色気とは、性的なものや、仕草や形ではなく、
精神的に相手を包んであげる上品な優しさのことです。
それが滲み出てきた「気」が色気です。
色気の正体は、"上品な優しさ"。
「この女はオレに恥をかかせない」
「この男は絶対に私に恥をかかせない」
そう相手に思わせる包み込むような優しさが、色気の本質なのです。
衣服を着て後ろ姿であってもそれは漂うものです。
「ジゼル」Act2より
ジゼル・・・・・・大園エリカ
アルブレヒト・・・Valentin Bartes
クラシックバレエの世界は、高尚で普遍的な愛を描いた作品が多いので、それを演じる踊り手には品格、強いては霊格というものが必要不可欠な素養とされるのです。
この有名な「ジゼル」という悲恋物語には、「許し、守る」という美しい愛が描かれており、正に究極の「高尚な色気」を感じ取る事のできる名作故に、
全てのバレリーナやプリンシパルの方達が踊りたがる作品とも言われています。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年