- 辻畑 憲男
- 株式会社FPソリューション
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
-
03-3523-2855
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
賃貸に住み続けるのと購入するのとどちらがいいだろうか? 30歳の人が80歳まで生きたとしたら50年間あります。「家賃が15万円、更新料が2年ごと1か月分を支払う」と仮定すると家賃が9,000万円、更新料が375万円で合計9,375万円支払うことになります。
5,500万円のマンション購入をした場合には「諸費用300万円、自己資金1,300万円、住宅ローン4,500万円、金利1.5%(全期間金利固定、返済期間30年、住宅ローン返済額15万円)、固定資産税年間10万円、管理費・修繕積立金年間36万円」と仮定すると住宅ローンの総支払額が5,590万円、固定資産税500万円、管理費・修繕積立金1,080万円になり、当初の自己資金を合計すると8,470万円になります。こう考えるとマンションを購入したほうがいいように思えます。ただ、ここでもうひとつ考えないとならないことは賃貸の場合には自己資金1,300万円を使っていないということ、購入の場合には50年後のマンションの売却価格がどうなっているかということです。
例えば、自己資金1,300万円を1%で運用できたとすると1,300万円が2,137万円になっているので、家賃の総額から2,137万円を引くと7,238万円が実質の支払額になります。50年後にマンションが4,500万円で売却できたとすると購入した場合の総支払額8,470万円から4,500万円を引いて3,970万円が実質の支払額になるため、この場合には、購入したほうが得ということなります。ところが購入したマンションの売却価格が4,500万円で、賃貸の方の自己資金の運用が4%で運用できたとすると1,300万円が9,238万円になっているので逆に賃貸の方の総支払額が少なくなってきます。すなわち賃貸がいいのか、購入がいいのかについては、手元の預貯金の運用状況、および現在の預貯金額、経済情勢、将来の不動産価格により違ってくるということです。これは戸建住宅についても当てはまります。よって、答えがでないので、どちらが得かというよりもどちらが楽しく豊かに暮らせるかを考えるべきでしょう。
(賃貸の場合)
家賃等の総額9,375万円-2,137万円(1,300万円を1%で複利運用できた場合)= 7,238万円
家賃等の総額9,375万円-3,498万円(1,300万円を2%で複利運用できた場合)= 5,877万円
家賃等の総額9,375万円-5,677万円(1,300万円を3%で複利運用できた場合)= 3,698万円
家賃等の総額9,375万円-9,238万円(1,300万円を4%で複利運用できた場合)= 137万円
家賃等の総額9,375万円-14,907万円(1,300万円を5%で複利運用できた場合)=▲5,532万円
(購入の場合)
売却価格が4,500万円の場合
総支払額8,470万円-売却価格4,500万円=3,970万円
売却価格が6,500万円の場合
総支払額8,470万円-売却価格6,500万円=1,970万円
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
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