- 乾 喜一郎
- 『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長
- キャリアカウンセラー
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
稼げる資格編集部で実施した
社会人の資格活用についての実態調査。
今回は特に、資格取得が
仕事への満足度や職場でのストレスといったメンタルな側面に
どんな影響を果たしているのかに焦点を絞りました。
これは、これまで長年、資格を活用して稼いでおられる方を誌面でとりあげてきて、
資格取得は
即物的な面よりも、むしろ気持ちの面での好影響が大きいのではないか?と感じてきたからです。
そこで、調査は、
「資格を取得して、今活用していると思う」方
「資格は持っているが、特に活かしていないと思う」方
「資格は持っていない方」
それぞれ100名ずつ、同数の方にアンケートを取ることにしました。
(調査時期:14年8月 調査方法:インターネット調査)
内容はしっかりとまとめて
『稼げる資格 14年下半期版』の誌面
「資格を取るとメンタルが強くなるって本当?」でとりあげました。
ただ紹介しきれないものも多かったので、
これから何回かにわたって、こちらの結果を紹介していきたいと思います。
1 資格活用と雇用形態
それぞれ、
「資格を持っているかどうか」「持っている資格は役立っているかどうか」を聞き、
「活用している」「活用していない」「持っていない」それぞれ100人を抽出します。
調査対象は、現在仕事をしている方。
そこで皆さんには、「会社員」「契約・派遣」「アルバイト・パート」「その他」という、ご職業(雇用形態)を伺っていたのですが、
まずここで違いが出たのです。
資格を活用している人・・・ 会社員 80% 、契約・派遣・アルバイト 18%、その他2%
資格を活用していると思わない人・・ 会社員 62% 、契約・派遣・アルバイト 35%、その他3%
資格を持っていない人・・・ 会社員 54% 、契約・派遣・アルバイト 42%、その他4%
持っていない方に比べて、資格活用者の方は圧倒的に会社員の比率が高い。
これは、資格を取得したから会社員になれた、というよりも、
単純に、会社員の方と、契約・派遣・アルバイトの方とでは、会社員のほうが資格保有率が高い、ということなのだと思われます。
学生時代に取得している、あるいは、社会人になってからの教育研修の機会の有無が影響しているのでしょう。
会社員の場合確かに、勤続しているうちに、会社負担・私費の違いはあるでしょうが、
資格取得を求められるケースは多くあります。
正直、最初からガツンとやられた思いでした。
雇用形態による有利不利を意識させられてしまったからです。
誌面でとりあげてきた「元職フリーター」という方々は、
雇用主が用意してくれない、あるいは取得の雰囲気がなくとも、自ら取得をめざされた方なのだなあという
思いも新たにしました。
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このコラムの執筆専門家
- 乾 喜一郎
- (キャリアカウンセラー)
- 『稼げる資格』 資格専門誌『稼げる資格』編集長
働く個人の側に立ち、資格や学びを活用したキャリアづくりを提案
編集長を務める資格や大学院の専門誌をはじめ、就職、転職、U・Iターン、進学とこれまで一貫して個人のキャリアを提案するメディアを作ってきました。これまで取り扱ってきた3000人以上にのぼるライフヒストリーを元に、リアリティのある情報を提供します。