「大卒女性、生かせぬ日本 先進国で就業率の低さ顕著」 という日本経済新聞の記事にため息をつきました。
日本とは比べ物にならないほど、女性の自由度が高い国カナダから、日本に向かって大きなため息。
OECDが実施した「ガラスの天井度」(社会が女性進出をはばむ要因)の薄さ比較2018年版によると、日本のガラスの天井の厚さは第2位!
とんでもなく女性の社会進出をはばむ国という結果になりました。
一番「ガラスの天井」が厚いのは堂々の韓国。
「ガラスの天井」が一番薄い国はアイスランド。
そこから数えて、OECD加盟国中、日本の順位は28位という惨憺たる結果です。
最下位が29位の韓国。
女性の地位に関して、法律・社会構造・社会の考え方が大きく遅れているという結果です。
ま、日本にいる女性、特に自分で事業を起こしたり、雇われた経験のある人なら、日々感じている差別はとてつもなく大きいと認識していると思います。
学齢は男と変わらない日本の教育事情の中でも、経済社会への参加には大きな格差が現存。
女性管理職の割合の低さ(12.5%)は目を覆うばかりです。
私自身も、男女格差の日本で長年起業家、シングルマザーとして格闘を続けました。
ガラスどころか、コンクリートの天井かと思うばかりの日本の現状と戦いの毎日。
いつまでも変わらない日本と戦うのが時間の無駄に思え、よし!環境を変えるぞ!と移住したのがカナダです。
ここで出会う日本の女性の顔つきが全然違います。
周りに合わす? 男に遠慮する?
とんでもない!
自分の能力・スキルを生かし、自信を持って生きている姿勢がありありです。
「自分はこう思うから、こう行動する」という生き方が出来ます。
一度しかない人生、環境によってこんなにも人生の質に違いが出るのか〜と驚きです。
日本女性のみなさん。
日本の中にだけいては、「ガラスの天井」の恐ろしい厚さには気がつかないと思います。
あなた達の充実した人生の邪魔をしている、男が作り、必死で守ろうとしている「ガラスの天井」。
実は、日本女性の能力を知っていて、それを恐れる余り、女性への格差を盾代わりにしている弱い男の姿が見え隠れする日本です。
うま〜く騙され、黙せられることのないように。
必ず若いうちに一度「ガラスの天井」が薄い国に暮らして見て下さい。
半年もいれば十分違いが見えますよ。
そこから、その国に留まる方法を考えるもよし、日本に戻り、女性格差撲滅の運動を起こすもよし。
あなたの未来は格段に充実したものになるはずです。
「みんなそうするもんだから」「女のくせに」という男が作った妙な日本の常識なんか捨て去って日本の外に出てみて下さい。
カナダにもいらっしゃい!
残念ながらカナダは10位に甘んじてしまいましたが、その原因は明らかです。
田舎と都会の環境差がすごい!
都会は、多民族カナダの象徴のように実に多様な人種・民族の人たちが自信満々に闊歩しています。
自国で差別迫害を受ける恐れのある女性を難民として積極的に受け入れている国です。
女性差別のみならず、人を差別することは法律で禁止している国です。
そんなカナダの都会の空気は「自由!」という風が流れているようです。
比べて、田舎の小さな町。
日本とそう変わらない男女差別が残ります。
女性たち自身も「女はこうするものだから」観を持ち続けています。
じいさん、おっさんに至っては「人種差別・女性差別」というシールを顔を貼っているのではないかと思うほど、失礼な種です。
カナダの古い白人至上主義の残る田舎の存在が、カナダのランキングを落としているかなと、両方で暮らした経験から思います。
田舎では何度も切れそうになりました!
ですから、カナダに来るなら、都会に来て下さい。
統計によると、日本からカナダに出国した日本女性の人数は、帰国した数よりはるかに多いそうです?!
カナダに恋して帰って来ない日本女性。
どれだけ、環境が違うかが明白ですよね。
先日も「あたしもお母さんですけど?」というコラムを書いて「男からみた母親のステレオタイプを歌詞にした変な騒ぎ」に参戦しました。
こんな歌詞が、国民から受信料をやくざみたいに取り立てる放送局で流している国、日本。
2019年には、韓国を抜いて堂々の最下位になるかも。
日本の若い女性のみなさん!
そんなことになる前に、カナダにいらっしゃい!
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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