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川尻 秀道
ラウンジグループ株式会社 代表取締役兼CEO
東京都
MBA留学と起業のプロ

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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最強経歴でも不合格。ビジネススクールが重視するMBA出願者の英語力

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MBA出願ともなると最強経歴を持つ人も何人かいらっしゃいます。


東大卒、医者、弁護士、公認会計士、USCPAなど最強経歴を持つ人も相談も乗ってきました。

でもMBA出願ではそんな最強経歴をもってしても不合格になる人は不合格になってしまいます。


なぜか?


それはずばり「英語力」が足りないからです。


英語力アップはMBA留学を目指す日本人出願者にとって最初の難関です。最強経歴を持つ人であっても同じです。
そんなのは分かっているよ、そんな風に言われるかもしれませんが、

これはただ単にTOEFLやIELTSのスコアアップのことを言っているのではありません。


ビジネス場面において複雑な事柄を自分の考えを正しく英語でアウトプットするレベルまで英語力をアップさせなければ、海外のビジネススクールに合格するのは大変難しくなります。

TOEFLやIELTSのスコアがスクールが求めるスコアに達していたとしても、各ビジネススクールでは出願者の「本当の英語力」をチェックするためにインタビューに大変大きな比重を置いています。


いくらTOEFLやIELTSで高得点を取り、最強経歴で自信満々でスクールへ提出したとしても、インタビューでの受け答えで「英語力に問題あり」と判断されてしまったら、すべてをひっくり返されてしまいます。

それだけ海外MBAでは出願者の英語力を重視しており、特に英語力が乏しいといわれている日本人出願者については、その英語力を注意深く審査しています。


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実は私はMBA留学準備をしていたころは、自分の英語力を過信しすぎていました。というのもそれまでアメリカの大学で学位をとっていましたし、海外資材調達の仕事を6年間していた中で英語でのネゴもしょっちゅう行っていたからです。


「とにかく自分は英語は大丈夫。それよりも心配なのはビジネス力だ。」
こんな風に思っていたんです。


ご想像の通り、こんな私の考えは、現地に行ってすぐに間違いだったことに気づきます。ビジネス場面で使えるレベルの英語力がなければ、たとえ、TOEFLやIELTSで最低スコアをクリアして志望校から合格をもらったとしても、現地でのMBA講義やクラスメートとのディスカッションについていくのは大変きついんです。


■入学審査官の懸念


私はこれまでアメリカ、欧州、オーストラリア、アジア各国のビジネススクール入学審査官を話をしてきましたが、やはりどこのスクールでも日本人出願者の英語力について懸念を抱いているように感じます。


つまり、有名企業に勤めてキャリアもばっちりなのに、英語力が足りないばかりにウチのスクールに合格させることができない、といった懸念です。最強経歴でも英語力でアウトになってしまうんです。


上述の通り、彼らのいう英語力というのは、TOEFLやIELTSスコアのことだけではありません。実際にインタビューをして英語力をみた結果、実践的な英語力が不足している、という判断がされてしまっているんです。


これはとてももったいない事ですよね。


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■英語試験は道しるべ

そうならないためにも、「MBA留学をする。」と決めたらまずは英語力アップを考えることから始まります。それが最初にすることです。


英語力アップのために、まずはTOEFL, IELTSなどの英語試験をなるべく早く始めましょう。


もちろんこれらの試験で本当の英語力を測れるわけではありません。でもTOEFL, IELTSは英語力アップのための道しるべになるんです。つまりTOEFL, IELTSスコアアップ対策の勉強をしていれば、間違った方向にその時間や労力を費やしてしまうことはないでしょう、ということです。


たとえば、英語力アップのために洋楽を聴くなんていう人がいます。
その勉強方法を否定するつもりはありませんが、少なくともビジネス英語力を身に付けたい人、さらにはMBA留学を目指す人にとってその勉強方法は不向きだと思います。


TOEFL、IELTSの試験問題作成者は、英語教育のプロだけあって受験者が現場(特に大学院やビジネスの現場)で通用する英語力を身に付けるための勉強をするように受験者を誘導しています。


確かに勉強方法は人それぞれですが、スコアアップの話は抜きにして単純にビジネス現場で通じる英語力を身に付けるという観点から見ても、TOEFL、 IELTS対策の勉強をして遠回りになることはないと思います。


あと、大切なことはTOEFLとIELTSのどちらを選ぶかということです。

これは留学する国やスクールによって選ぶことになります。
両方の試験勉強を行ったり来たりするのは大変非効率ですので、留学する国くらいは最初の段階で絞っておきたいとところです。


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■おススメ教材


とは言ってもTOEFL, IELTS対策だけでは中々英語を楽しんで上達させるのは難しいです。毎日毎日問題集ばかり解いていても退屈ですし長続きしないかもしれません。


またはMBA留学はまだ数年後のことで、TOEFLかIELTSかまだ決めかねている、というひともいるでしょう。


そこで、これらの英語試験以外で私がMBA留学前の英語学習で使っていた教材をご紹介します。


English Journal(アルク社)

過去10年くらい購読していました。
毎月、映画俳優や企業家などの著名人のインタビューを音声でスクリプト付きで聴くことができます。内容によってはかなりレベルの高い語彙も出てきます。初めて聞く語彙を文字からではなく音声から知ることが出来ます。これは正しい発音をする上で大変重要なことです。


NHK英会話(NHK出版)

これまで友人、知人、クライアントさん、あらゆる人から
「英語を上達させるにはどうやって勉強したらいいの。」
と聞かれてきました。

それに対して私が毎回している回答は、
「NHKのテレビ、ラジオ英会話を聴いてください。」です。

これほど安く、効果的に学べる教材はないと思います。
テキスト代金は毎月500円ほどで動画、音声などはテレビ、ラジオでNHK受信料のみです。

内容も大学教授など英語教育の専門家がデザインしたものになっているので、とても充実しています。


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■まとめ

MBA留学を考えているのであれば、英語力アップはまず最初にやることであると当時に最重要課題ともいえます。


どんなに素晴らしいキャリアを持っていても、最強経歴であっても、英語力で落とされてしまうことは多々あります。そしてビジネススクール審査官はこの英語力を重視しています。国際的なビジネスマンを養成する教育機関として、やはり入学前にそれなりのポテンシャルをもっている学生を入学させたいからです。


最強経歴をもっているかどうかに関わらず、もしあなたがMBA留学するには自分の英語力は足りないかも?と少しでも思ったことがあるのであれば、きっとそれは正しいでしょう。

出願して英語力で落とされる前に、
現地に行って英語力で苦労する前に、
今のうちからしっかりとした英語力をつけておきましょう。


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