東洋医学はエコロジー医学 - マッサージ・手技療法全般 - 専門家プロファイル

吉川 祐介
Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア 院長
カイロプラクター

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閲覧数順 2016年12月10日更新

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東洋医学はエコロジー医学

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東洋医学

東洋医学の特徴的な考え方



東洋医学で特徴的なのが、「天人合一」という考え方です。
自然界のなかで人もまた小宇宙として存在すると考えます。自然界の変化は人体に影響し、人はその変化に適応して生きています。これを「総体的統一性」あるいは「整体観」といいます。そして、人体もまたいろいろな組織が働きを密に関係づけられ、ひとつの組織体である「統一体」として考えます。

このような自然に対する考え方をベースに、東洋医学的な病気の診断と治療体系が構築されてきました。


東洋医学の身体観


人体を統一体としてみる見方の最たるものが「臓腑経絡学説」です。
各臓腑(内臓)の働きは、経絡を通して互いに影響し合うことで必要な物質を生み出し、全体の調和を保っていると考えます。また、体の組織と臓腑もまた経絡でつながれ、経絡を流れる気血により組織が養われ、働けるということです。

この経絡が体表と臓腑を結びつけているとして、経絡に鍼灸を施すことで臓腑を治療できると考えたわけです。


東洋医学の疾病観



したがって、そこから生まれる疾病観は、統一体としての調和が崩れること、すなわち「陰陽」のバランスの異常が本態となります。そして、機能の崩れが身体全体へどのように影響していくかを説明するのが「五行」の相互関係です。

陰陽のバランスを崩す原因、すなわち病因には「天」すなわち自然の変化、「地」すなわち気味飲食の変化、「人」すなわち人の理性や情動の変化があります。

例えば、風邪を引くなどは、寒さや乾燥などの自然界の変化に体が順応できないことが原因と考えます。このような発症機序を持つ疾病を「外感病」といいます。寒さ乾燥などの病因を身体から追い出す治療法をとります。

特定のものを食べ過ぎたり食べなかったりすると病気になることがあります。このような飲食の偏食もまた病因になります。飲食物個々の特性によって、影響される内臓が異なり、それを整える治療方法をとります。

考えすぎたり、激しい怒りや悲しみなどの心理的ストレスもまた病因になります。東洋医学では、怒りは肝臓、悲しみは肺、憂いは脾を損なうとして、それらに対する治療を行います。

このように、東洋医学ではさまざまな種類の病因が生体の陰陽五行の調和を崩して症状が現れると考えます。これを現代の言葉に言い換えると、気候や天候の変化、毒物、生活環境、栄養、心理社会的要因などがホメオスタシス(恒常性維持機能)に影響し、十分なホメオスタシスの維持が出来ないときに現れた症状を病気と考えるということになります。


エコロジーな東洋医学



エコロジーは、日本語では「生態学」といい、生物と環境との関係、個体間の相互関係、エネルギー循環など、生物の生活に関する学問です。

病気と環境との関係、天地人と個体との相互関係、気を説明概念として使ったエネルギー循環の説明など、まさに東洋医学はエコロジー医学といえるのではないでしょうか。


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