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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月19日更新

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高校留学の悲惨な現実ーエージェントがあてがうホストの実態

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エージェントの甘い嘘にころっと騙されカナダに来たものの、夢に描いたホストとは余りにもかけ離れたホームステイの現状に耐えて暮らす留学生活。

SOSが絶えることがありません。 騙された親の責任だとも言えると思いますね。
なぜ大の大人が、見え透いたエージェントのバラ色話を信じるのか、唖然とするばかりです。

(質問)

今私はカナダの高校に留学をしています。
ホストファミリーを変えようかどうか悩んでいます。

私のホームステイ先のではホストマザーとホストファザーがずっとタガログ語で話をしていて、私が食事の席にいるとに時だけは英語を話してほしい、とお願いをしたのですが、私たちにとって英語は第一言語ではないからそれはできないと言われました。
また、私が、この食器はどこにしまったらいいですか?と聞いたところ、ただ指をさされただけで分からなかったので、 教えて欲しい、と頼んだところ、物凄い剣幕でタガログ語で怒鳴ってきました。

ホストファミリーが深夜まで帰ってこないことが週に二、三回起こります。深夜まで帰ってこないので夜ご飯はなく、仕方なく果物を口にするくらいです。冷蔵庫の中にも食材は満足にありません。
洗濯は1ヶ月に2回までと決められていて、週に1回、週末に洗濯をさせてほしいと頼んだところ、そんなお金はもらってない、と言われました。シャワーも10分経ったらドアをノックされ、もう10分経ったから早く上がって!と言われます。

水道代も電気代もあなたが払ってるお金じゃ足りたいんだから無駄にしないで!と言われます。




(回答)

カナダからのアドバイスです。

カナダで30年近く日本の優秀な学生の支援をすると同時に、嘘で塗り固めた「高校留学」の実態をカナダ現地から発信しています。

 

ホームステイ事情は加速度的に悪化傾向ですね。

特にバンクーバー・ビクトリアなどのあるBC州には日本のエージェントが群がっていますので、バラ色の夢勧誘に騙された日本の高校生がたくさん送られて来ます。

ホストファミリーの絶対的不足がずいぶん前から問題となっており、ご相談のような話は日常茶飯事なのにも関わらずです。

(他の州にも同じような問題が広がっていますので、今はどこに行っても事情はそう変わらないですね。 田舎の小さな町でも同様です。)

 

ホームステイ費目当てでホストファミリーになってくれる家庭は、移民がほとんどです。

生活費の一部としてホームステイ費を当てにしており、中には英語も満足に出来ないホストもいます。

「日本に興味のある」「大きな家に住んでいる」「やさしい白人のお父さんとお母さん」がホストになることはまずないですね。

 

特に日本人高校生はカモにされやすいです。 英語力が低く、日本でも大人とのコミュニケーションスキルが育っていない日本人は文句を言えません。

内気というよりは、文句の言い方を知らないです。

そこにホストはあぐらをかいている状況ですね。

「日本人は文句を言わないから、適当に扱っても大丈夫」と。

 

そのような現地状況を知らずにカナダに来たこと自体も問題ですが、とにかく今すぐにそのホストは出るべきだと思います。

あなたにバラ色話をしたエージェントがどこまで頼りになるのかはわかりませんし、どのような契約で来ているのかも不明ですが、まずはエージェントに文句を言うべきだと思います。

今までのホストの待遇をリストアップし、ただちに変更してもらうよう交渉すべきですね。

 

良心のあるエージェントなら、あなたの話を聞き、ホストと掛け合ってくれると思います。

危機感を覚え、ただちに新しいホストを探してくれることを期待したいですが、普通エージェントはホストに強い態度を取れません。(ホストの絶対数不足から) また現地の担当エージェントが必ずしも、英語でうまく交渉出来るスキルを持っているとは限りませんので(英語が下手な人が多いですよ)余り当てには出来ない気がします。

 

エージェントが煮え切らない場合は、未成年の高校生に出来ることは限られています。

次なる手段は、日本の親にカンカンになってクレームを出してもらうことをお勧めします。 エージェントにも今のホストにも。

ホストとコミュニケーション出来る程度の英語力は、遠いカナダに未成年の子どもを送る親には必須だと思いますが、エージェントにお任せで大丈夫と思いこんでいる親が多いです。

よくそんな無責任に、エージェントを信じられるものだと驚愕ですが、何とか頑張ってもらいましょう。

親の怒りは絶対必要です。

 

ただし、覚悟しておかないといけないのは、今のホストの家ではかなり気まずくなると思いますし、ホストのあなたへの態度ももっと厳しくなると予想出来ます。

いわゆる逆恨みですね。

 

そんな待遇を我慢する必要はありませんので、少しでも逆恨みのような待遇が見えたら、すぐにそこは退去した方がいいですね。

あなたの人間としても尊厳に関わります。

 

学校の友達に事情を話して避難させてもらうか、エージェントの家に避難するか、現地の大人の知り合いのところに退避するかの方法がいいと思います。

そこまでの断固とした行動が必要な現状が、高校留学です。

 

厳しいでしょうが、勇気を出して進んで下さい。

「大人と同じ精神的強さ」が要求されるのが「高校留学」であることを現実として受け止めながら。

 

Be Brave.

 

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(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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カナダにいらっしゃい!

カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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