テラスには2つくらいの仕掛けがあります。1つ目はニッチを作っているのです。テラスですから外部です。そこに植物や小物を置いて、楽しむようにです。
そうすることで外部のはずなのに内部、部屋の続きのように見えるのです。これはほんと想像以上でした。完全に部屋です。中も外も関係なくなるのです。
もう1つはさらにそのニッチに照明を仕込んでいます。夜に部屋の照明を消して、この照明だけにするとどっちが部屋か錯覚するほどですし、単純に綺麗です。この明かりだけでお風呂に入っても相当いい気分だと思います。
あとテラスの上部には構造材があるのですが、これをテント生地で包んで構造材を隠しながら、光を入れています。そんなに大げさなものではないので、最初に「2つくらい」と書いたのです。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
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