どこかでも書いたように、この住宅は母の家が子の家をぐるりと囲っているのです。つまり子はいつも母に守られているといった感じです。
でも中庭を通してお互いが、行き来できたり、この適当な距離感がいいのです。
子の家はそんなに広くはないのですが、その中でも空間にはグラデーションがかかっています。玄関から直接部屋の中は見えなく、水周りを回り込むようにして徐々にプライバシーの強い部屋になっていきます。
寝室の上にはトップライトが用意されていて、ハシゴで屋上に出られるようになっています。
夏の夜、仕事から帰宅したオーナーは、ここでビールを飲みながら星空を見て涼むのでしょうねえ。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
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