- 奈良 修次
- ナラ鍼灸院 院長
- 大阪府
- 鍼灸師 臨床検査技師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
大腸菌の汚染による膀胱炎(ぼうこうえん)ではなく、尿を「ためると」「出すと」「出し終わると」痛い、何度もトイレに行きたくなる、時には我慢ができないほどに強くなる、この様な症状に対して《風呂場で尿痛脱却》をテーマに取り組んでおります。
症状が著明にあるのにその原因が不明なことから、症状に対して確立した治療法がないことから対症療法となり根治に至らないことから治療が長期化して慢性化する形をとります。
この様な症状を起こすのに間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)があります。
間質性膀胱炎は日本ではまだあまり知られていませんが、罹患(りかん:病気にかかること)する多くは女性と言われています。
1.症状に苦慮するあなたにご提案
間質性膀胱炎は何らかの原因による膀胱の内側の表面にある粘膜異常によって起きるといわれていますが、決定的なことは分かっていません。
しかし、はっきりした原因は分かりませんが、ストレスや悪い生活習慣や、加齢や冷えなどが発症にかかわっているかもしれません。
また、自然治癒力がなんらかの原因でその役割れをおこたったために発症したものかもわかりせん。
ご提案は、症状から脱け出す方法として、「臨床入浴」の習慣をご提案します。
2.ご提案の入浴法
臨床入浴には科学的根拠のある効果作用があります。その効果作用が自然治癒を引き出し症状改善が期待できます。
期待できる効果を一部を紹介
【膀胱などの痛みの改善に働く】
鎮痛作用のβ(ベータ)-エンドルフィンを誘導
脳内モルヒネとも言われモルヒネの6.5倍鎮痛作用を要するβ(ベータ)-エンドルフィンを誘導し痛みの緩和に働く
【膀胱壁や粘膜の修復に働く】
細胞をストレスから守るヒートショックプロテイン(HSP)の誘導
膀胱壁や粘膜はタンパク質で構成されています。そのタンパク質が傷つくと傷ついタンパク質を修復するヒートショックプロテイン(HSP)を誘導して、障害を受けている膀胱壁や粘膜を修復する。*他の詳細はHPで
3.こんな症状のある方に臨床入浴をオススメ
◯膀胱に尿が「たまると」痛みや焼けるように痛い
◯尿を「出すと」「出し終わると」尿の出口付近が痛い、
◯身体を冷やすと痛くなる、痛みが強くなる
◯何度もトイレに行きたくなる、時には我慢ができないほどに強くなる
◯おしっこを終えてもおしっこが残っている感じがする
◯急性膀胱炎と診断され、抗生物質を処方され再燃と寛解(かんかい)をくり返している
◯間質性膀胱炎と診断されクスリの服用をくり返すが症状がよくならない
◯膀胱や尿が通るみちに違和感や痛みが起こる
4.臨床入浴の手順
特長としては、温熱治療の効果誘導の要である「保温」を重視しています。科学的な効果の裏付けとするためには「保温」を丁寧にする必要があります。
ネット上で紹介されている入浴法での「保温」の仕方では十分とは思えません。暖かい季節はともかく寒い季節ともなると身体が直ぐに冷えてしまいますので室温管理が必要となります。
また、保温着も十分でないといけません。寒い季節ではお風呂からでると見る見るうちに身体が冷えていきます。移動しての保温は暖房や保温着で手間がかかり大変です。そして、保温着にもよりますが、汗も沢山でますので日々の洗濯物も増えます。又継続を考えると手間もかかることは負担となります。
臨床入浴のノウハウは、本院が発行する「臨床入浴入門」で知ることができます。
全身温熱療法に携わり21年
ナラ鍼灸院 院長 奈良修次
このコラムに類似したコラム
足の痛みと頭痛、客観的に向き合う時間・・・患者さんの声 山中 英司 - カイロプラクター(2018/02/10 15:18)
ぎっくり腰(急性腰痛症)ってどうしてなるの? 川井 太郎 - メディカルボディチューナー(2015/11/30 11:00)
坐骨神経痛ってどんな症状?原因は? 川井 太郎 - メディカルボディチューナー(2015/11/16 10:00)
梨状筋症候群(椅子に座るとお尻が痛む) 川井 太郎 - メディカルボディチューナー(2015/11/10 10:00)
仙腸関節機能障害(仙腸関節痛)とは? 川井 太郎 - メディカルボディチューナー(2015/10/29 10:00)