最寄り駅は原宿ですが、ここは昔の下町のような面影がまだ少しだけ残されている場所に位置しています。
そうは言ってもやはり場所柄、周りはアパレル関係のオフィス等が多く、そこそこ高い建物も建ってますし、視線も気になります。でも暮らすからには、採光は必要です。この相反する要望に対しての1つの答えになればと考えました。
計画は2ケ所に吹抜けの光井戸のような場所を作り、そこから部屋の中に光を導くというようなものです。
光井戸には隣地や道路側に開口を設けて、より多くの光を入れるようにしているのですが、それは大きな開口ではなく、小さな開口を周りの視線を考えながらたくさん開けているのです。
そうすることで、インテリア側では吐き出しの大開口でもあまり周囲の視線は気になることなく、明るく健康的な生活になることと思います。
このコラムの執筆専門家
- 納谷 新
- (建築家)
- 納谷建築設計事務所
「Why」を突き詰めると、家の本当の役割が見えてきます
例えば「ここに窓が欲しい」と思う気持ちは、記憶の産物でしかありません。欲しい「why」を突き詰め、家作りで答えを出すのが僕らの仕事です。家への思いを遠慮せず話して下さい。楽しくて新しい家を一緒に作っていきましょう。※僕が納谷兄弟の弟です
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