youtubeで存在を知り、試しに早速メルマガ登録したのが地震科学探査機構(JESEA)の発行する「MEGA地震予測」。
週単位でメルマガを発刊して、全国1300か所に配置してある電子基準点の水平・垂直方向の移動変異を週単位で公表しています。変異の大きい場所では一週間で数センチ移動している事がザラにあるのは少々驚きでした。私は、本来基準点は移動しないものと思っていましたが、GPSの発達により近年移動する事が明らかになったそうです。その変異を利用して、過去の地震の基準点の変異を検証して、今後発生するであろう地震を予測しようとするアプローチです。JESEAの主催者は東京大学名誉教授の村井俊治先生で土木工学・測量学の専門家です。
地震予知の専門家でない人が地震予知を行うのは非常にユニークです。言い換えれば、地震学者の地震予知精度が一向に向上しない裏返しでもあります。その理由から地震学者からの批判も多く、ネット上では批判記事も多く見受けられます。ただし誰もした事のないアプローチは試行する価値があると私は考えます。
メルマガでは概要と共に、変異のデータまで公表していますので、言葉の端々に囚われる事無く大雑把な概要を把握すれば、住んでいる地域が今どの様な状況にあるのか知る事が出来ます。
地震を正しく恐れ、正しく対処すれば生命維持・財産保全の一助になります。興味のある方は購読をお勧めします。
但し、地震の対処法までは書いていませんので、そちらの方は当方までご確認下さい。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
「●免震構造住宅」のコラム
関東地方に4年以内に70%の確立で地震発生か?(2012/01/26 09:01)
建築基準法は最低の基準を定めています(2011/12/21 08:12)
耐震構造 3(2007/06/29 12:06)
耐震構造 2(2007/06/29 12:06)
耐震構造 1(2007/06/29 12:06)
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