ローコスト住宅の考え方8 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家
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ローコスト住宅の考え方8

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家作りのコツ
このような現象は大工さんの世界でも言える。通常木製建具を現場で作る場合、その建具を支えるための枠も大工さんに現場で作ってもらうことになる。たとえば開き戸の場合、壁の厚みに2センチくらいを足した材木で厚みが24ミリ程度、そして長さが2.5メートル程度の材料を所定の寸法に削り、見つけ(枠を正面から見たときの幅)21ミリ、チリ(枠が壁面から何ミリ出ているかということ)10ミリ、高さ(扉の高さ)2メートルのたて枠を造る。扉が閉まる側には、さらにそのたて枠に溝を彫り、その溝にはまり、更に15ミリ程度顔を出すような細い材料をはめ込む。これが戸あたりだ。
戸あたりというのは扉が閉まったときにトン!とぶつかり、更に閉まった後に隙間が開かないようにするための補助材である。こういう扉の枠を作ったり窓の枠を作ったりするために大工さんは、プレーナー(電動のかんな)や材料を一定の幅に切ることの出来る台のついた電動ののこぎりなどの機械を持っている。そういった機械を普段から加工場に置いておき、加工の仕事があるときにはそこに行って材料を切ったり削ったりするのである。
窓枠、建具枠、巾木、廻り縁、そして玄関框などの造作材を加工すると30坪程度の家でだいたい1立米ちょっとの材料を使う。立米というとぴんと来ないかもしれないが、材木の世界ではその材料の値段を示すためにその材料1立米あたりの単価で表現する。
たとえば立米あたり40万円の材料を使って2m×20センチ×3センチの板を木取った場合、4800円となるわけである。このように造作材を積算していくとわかるが、だいたい一軒の家で40万円程度の造作材を使用する。大工さんの加工に3日かかるとするとその人件費を加算して、造作材全てでしめて475000円なり。
それが今のますいいリビングカンパニーでは当たり前のように各現場で行われている。しかし、このますいいリビングカンパニーでは当たり前の状態というのが、いわゆる一般的な工務店では当たり前ではないのである。