闘争的に劣等感を持つ人間に付いての考察 - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:文化・芸術

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闘争的に劣等感を持つ人間に付いての考察

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今回は、最近入院して足の手術を無事終えて、今は病院で過酷なリハビリに励んでいる友人とやり取りしたメールの中で、私が感じた事をお伝え致します。(※コラムに書かせて頂く事は、本人の了承済みです)

何故ならこれは、多くの方々にも共通する「自分が気付いていない自分」というものに関する事だからです。

☆_(_☆_)_☆

 

ちなみにその友人は生命力がとても強い方でして、その普通60代という年齢にはあり得ない様な回復力にはお医者様もビックリされているとの事で、私は安心したと同時に「やはりバレエで心身を鍛えて来ただけの事はあるのだなぁ!」という事を、改めて感じさせて頂いた次第デス♫

(^^✿

 

けれど負けず嫌いで自由奔放な性格の彼女には、手術した箇所が脱臼して金属が外れない様にと、ベッドに縛られて身動き取れない様にされたりという事が、今回の入院で一番辛い体験でもあった様でした。

(・。・;

 

そして、入院前から私が彼女に「今回の長期入院は、きっと自分を内観する良い機会になるかもね~」と予言していた通り、彼女は今自動的(必然的?強制的?)に「自分の内面と向かい合う」という事を余儀なくされたコンディションを体験中です。

 

そしてそういう中で、自分の心境を赤裸々に私に語る彼女のメールを通して、「彼女は生まれて初めて"自分を真摯に内観する"という体験をしているのだな~」という思いと同時に、

彼女に限らず、多くの方が陥ってしまうパターンをそこに視る事ができました。

 

それは「自分が気付いていない自分」というものを見抜いて、それを打ち破る作業「内観」とは、やはりなかなか人間に取っては難しい課題の一つなのだな~という事です。

(^^;

 

多くの方は彼女の様に、自分を内観する時に、自分では気付かない「思考癖」というものを通して考えてしまうという事があり、これは正に「内観している様で、実はできていない」という状態なのです。

 

これは彼女に限らず、世の中にはそういう方達の方が断然多く、そしてそういう彼等には、或る種の共通点があります。

 

「え?それって何???」と思われる方達の為に、

それでは、私が今回彼女宛てに送ったメールをご紹介致しましょう。

☆_(_☆_)_☆

 

 

【私から友人に送ったメール】

 

少し内観が進まれた様ですね~。

それではまず、昨日頂いたメールから、私が感じた事を正直にお伝えしてみますね。

 

回復力が目覚ましく、近々退院のメドがついたのは本当に素晴らしいです!

ただでさえ、地球という星は監獄だというのに(私が差し上げた「エイリアンインタビュー」、全部読まれました?笑)、その中で、更に今の様な病院という監獄に入れられて、そりゃ~半端なく相当キツい事は、容易に想像できてしまいます。

 

そして手術をした後の、今のその肉体の感覚は、手術を実際に体験してみた者でないと分からない経過の感覚だと思いました。

 

ベッドに縛り付けられたりする体験から感じた感覚や感情も、それは貴女の性格を友人として存じている私には、「そりゃ~、そうでしょうとも!(笑)」と言う他ありません。

 

ただ今回のメールで、私がチト引っ掛かった部分は、同じ手術を受けて同じ様にリハビリに励まれる方達に対する感想に、「自分と違い、彼女達は"鈍感"だ」と表現されていた所?

 

言い方を変えれば、それは彼女達の方が、素直に今の現実を受け入れている大人だから゛忍耐強い゛という事かもしれませんよ!(人はそれぞれ未熟な部分と、成熟した部分を持っているのです)

「心が出来ている人間」というのは、どんな試練が来ても、貴女の様にジタバタしないものなのですから。

 

そして もう一つは、「今の様な静かな環境を与えてくれる入院を終えてシャバに出たら、又戦いの始まりです」という所ですが、貴女がそう思考されるなら、シャバに戻られても、又そういう現実をご自身で自分に引き寄せる事でありましょう。


そして「できればこのまま、ずっと静かな状態のままでいたい、全てを放り出してしまいたいと思う私は怠け者?」という所ですが…。

 

現実逃避をしてお花畑に逃げ込んでも、現実は変わりませんが、人間には時には小休止として、妄想も必要な時もあると思いますが、

 

やはり私は、最後の「私は怠け者?」の一言の中に、貴女がいつも、いかに自分を否定しながら罪悪感と隣合わせに生きているのかという事も窺えました。(※実際の彼女は、凄い働き者です)

 

そして、それがご自分の心=身体を痛めつけている張本人なのですが、

果たして頑固な貴女が、それをどこまでこれから内観できるのか?と言うのは、残念ながら貴女の中にしか答えは在りません。

 

・・・今、ふと思い出したのですが…。

私の知っている人に、かなり以前に貴女と同じ手術を受けた方がいます。彼女も股関節(右)を長年痛め、遂に我慢の限界が来て手術に踏み切ったという経緯があります。

 

今は90歳を越える年齢的なものもあり、その方はいつも「私は脱臼したら終わりなの!」と、慎重に杖を突きながら、でもとても精力的に(今は正座はできない為、椅子に座りながら)、茶道の教師として指導を続けています。

 

その方と貴女に共通するのは、「息子のお嫁さんが気に入らなくて (※これは、貴女の様に思考では理解し自分に納得させている様で、実は自分に気付かない所で非常にお嫁さんを嫌悪している) という問題が内に在ります。

 

そして「その自分の解消されていない辛さや悔しさを、゛他者と競争する事゛で誤魔化している」
という、非常に負けず嫌いで頑固(無明)な性格が共通しています。(笑)

そして、痛みとして出て来る箇所も症状も共通していますね?

 

貴女が未だに、そのプライベートな悩みに関して本当の解決に至らないのは、

実は自分の母親(や父親)への嫌悪であり(お嫁さんは、その真逆鏡になっています)、そしてその自分の母親への嫌悪の黒幕は、ズバリ「自分への嫌悪」なのです。

そして、そういう無明な方というのは、

 

★何事に於いても、いつも自分より他者を観察する事に勤しみ、

★絶えず他者を自分の私情の混じった歪んだ主観で評価し、

★自分を内観する時ですら、絶えず゛他者と自分の比較゛でものを考えます。

 

又、反対に「他者への過度な称賛」というのも、実は自分の中に在る自己否定と罪悪感から来ています。

そうして頭で誤魔化して、自分の中でバランスを取っている訳ですが、残念ながら「心」というものは嘘をつけず、本人がそれに鈍感な場合は、貴女の様に身体の痛みとして、或いは病気として表面に現れて来るのです。

 

もし貴女が真の理解に至った時は、不自由であろうとなかろうと、体は痛まないので(痛んでも心は平安な状態)、それをバロメーターにして下さい。

 

お心が変わらなければ、退院したものの痛みが取れない・・・という事にも繋がる事がありますので、友人としては、以上の様なアドバイスをさせて頂きました。

 

ちなみに「他人を評価する」という行為は、実は他人ではなく「自分への評価」なのです。
貴女はいつも、ご自分で気付かずに(だから無明と言われます)、

 

常に「他人の粗探し」や「他者への過度な称賛」という相反するもので、ご自分の中の中心を取ろうとされている訳ですが、その生き方は、非常に精神を疲弊させるので、当然感情のアップダウンが激しい苦しい人生になります。

 

 

大園エリカ

 

 

以上、今回私が友人にアドバイスさせて頂いた内容をご紹介致しました♫

☆_(_☆_)_☆

 

ちなみにこれを読まれて「自分は何を感じるか?」「何処にフォーカスして、何をどう捉えるか?」というものをご自身で内観される事で、今の自分を知る事ができると思います。

自分を内観する時には、他者と自分の比較から生まれる

 

★「怒り(競争心・闘争心・嫉妬心)」

★「自己否定&他者否定」

★「自己卑下&他者卑下」

★「罪悪感」

★「劣等感」

 

などは全く必要ないのですから。 

( ・・) ~ ▲

 

 

 

 

 

 

いや~~~ん♫ 可愛い~~~ッ♡

小動物って、見るだけで笑みがこぼれちゃう私㋱なのでごじゃります~♫

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

人を否定する心理の裏に隠されているのは、自分で勝手に他人に感じている(※ここ大きなポイント!)「劣等感」です。

(^^;

 

それが「自己否定」や「自己卑下」「被害者意識」に繋がっているという方は勿論多いのですが、

中には性格的に「闘争的に劣等感を持つタイプ」という方もいらっしゃいます。(笑)

(・。・;

 

そういう方は「傲慢」「頑固」「執着」、或いは「イジケ・シラケ」「怠惰」といった形で表に表現される方達なので、非常に分かり易い方達とも言えます。

 

そして、こういう方達は"内観"と称した結果が、「いつも自分が気になる人間を見つけ出し、そのターゲットに対して、常に闘志を燃やしてしまう行為になっている」という特徴があります。

 

つまりご自分の事は棚に上げっぱなしで、「自分がターゲットにした相手のチェックに勤しみ、病的に気にして執拗に絡み、常に突っかかって行く」といったパラノイア的な稚拙行為を行う"エナジーバンパイア"に、自覚なく成ってしまわれる方達です。(こちらも第三者からは、とても分かり易いですね?)

(^^ゞ

 

そういう方達は、その一人相撲をしたがる自分のエゴを観察し、

いつも「相手に勝ちたい!」という歪んだ思いから生まれて来るイライラした不機嫌なご自分を内観された方が、よっぽどご自分の為だと、私は思うのですけれどね~。

ちなみに「自分が相手に感じている事は、自分の中に同じものが在る」から感じられる訳でして…。(笑)

(^^;

 

そしてこれも勘違いされる方が多いのですが、それは自分のエゴが勝手に相手に憶測で感じている感覚であって、相手の思いや真実は全然違うという事も多々あります。

「同じものを観て、何を感じるか?」というのは、それぞれの人格、つまり「その方の器次第」という所でございましょうなぁ!

(^^ゞ

 

他人をいつもジャッジする行為は即ち、同時に「無意識に自分をジャッジしている」という事にもなっているという事に気付ける方達は、真の内観が相当進んだ知性的な方達です♡

(^^☆

 

そしてそれは自分の為に幸いですね!

何故なら「人をジャッジしない人は、自己否定や罪悪感を自分の中に持たないで良い人」なのですもの♫

 

こういう人生の方が、生きていて楽ですし、断然楽しい♫

そして、この世を天国に変えられる方とは、こういう方達なのですね~☆彡

(*^^*)~♫♫♫

 

そういう人生をゲットできた方達が、真の意味の「人生の成功者」であると私は感じます。

(^^✿✿✿

 

皆様に、幸あれ~~~♡(笑)

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年