事業計画作成ポイント 1
《自社用の事業計画書をしっかりと作る》
事業計画作成の目的は究極的には継続的に収益が出て、発展を可能にする計画書を作成する事が出来るかである。しかし実際には計画書としては出来ても現実の事業では無理だと思って下さい。実際にはマスタープランを計画書としてつくり、常に微調整をするからです。会社の経営には常に変数が付きまといます。
ネットショッピングで考えても外部環境に楽天などのサイトの変数があります。仕入、人、流通など実にさまざまな変数があり実際にはマスタープラン通りには行きません。その都度経営者が考え、判断し結論を出す必要性があります。その時にマスタープランである事業計画書が必要なのです。
また人は一つのクレスチョンにこだわるあまり、本来の目的を見失ったり、起業時に描いていた事から大きくずれてしまうことがあります。事業転換がダメということではありませんが、転換の軌跡を振り返られるようにすると判断をした自分に納得ができますし、マスタープランとの併用など発展の可能性が高くなります。
"となりの芝生は青く見える"と言う言葉がありますが、起業まもなく転換をする場合など概ねこのケースが多いのではと思います。『参入障壁が低い事業はライバルが多い』のが現実です。自分が選らんだ事業をじっくりと行うことが大切です。
PDCAは聞かれた事が多いと思います。
プランには修正変更が付き物です。しかし軸は変えない。軸を変えるときは何故軸を変えるような状況になったか十分な検討が必要です。リアル店舗でパン屋を行ったがwebでの売上比率が高く店舗は生産拠点になってしまった。この場合は軸が狂ったと考える必要があります。
売上が上がっているから"良し"としてはいけないのです。もう一度再考し売上が立つようにするか、撤退か、何故目論見が狂ったかを十二分に検討する必要がある。決して結果オーラーイにせずロジックに詰める必要があります。
ステークホルダーの数は少なければ少ない程よい。良く仲間が集まって事業を起こす、友達とやるというようなケースがあります。実際これは非常に危険です。収益が上がらなくて給与が取れない時、いっしょに出すはずの資本金が集まらない時、数え上げればきりが無い。取引先もそうです。当てにしていた取引先の担当者が転勤などというケースもままあります。ネガティブな面を上げればきりがないのですが、"極力他からの影響力を排除する"ということを念頭に置いて下さい。
実際の事業計画書は自社用、金融機関用、または出資者用など目的によって形式などが違います。しかしまず自分の考え方を整理する事業計画書をしっかりと作って下さい。これが設立前の最大のKFSです。
急がずにじっくりとプランを作って見て下さい。
意外と楽しい時間が過ごせますよ。