- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
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0820-24-1240
対象:家計・ライフプラン
先日、長崎での仕事の折、永井隆記念館に行ってきました。
永井 隆 博士といえば、
放射線医学の第一人者といわれた方です。被曝者の救護を行うかたわら、自分の実体験を今後の医学に活かすべく献体もされています。
彼は、白血病で亡くなられますが、直接の原因はフィルムなしでレントゲンによる検査を行ったことでした。その話をお聞きするまでてっきり原子爆弾による被爆が直接の原因と思っていただけに、ただただ驚きました。
身を賭して、放射線医学を精進する
私たちが健康診断等でX線撮影を受ける時は、医師や放射線技師の方は準備の後操作室にこもり撮影を行います。永井博士は、長崎医科大学卒業間近の病気により聴覚が弱くなったため、自分の居場所を放射線医学に定め、ひたすらレントゲン撮影による診察や健康診断を行っていました。
最初はフィルムで撮影を行っていましたが、第2次世界大戦が長引き物資が不足すると、彼はX線検査の機材に映し出された画像を直接目視して診断を行うようになります。検査のたびに自分の体が強く被爆するのを承知の上です。そのため、原子爆弾投下前の昭和20年6月に、急性白血症の発症と余命3年の告知を受けます。
原子爆弾が落ちた日、そしてその後。
原子爆弾投下直後、彼は被爆者の救護に奔走します。やがて、彼は妻の気配がないことに気づきます。妻は大変なことがあれば、必ず彼の元に駆けつけていたからです。救護が一息つき、自宅に戻ったときには妻は骨となっており傍らにロザリオが残っていたといいます。
その後は、被爆者のためにも放射線医学へ突き進むのですが、昭和21年11月の最後の講義をもって療養に専念します。
昭和26年5月、彼は宣告された余命をはるかに超えてこの世を去ります。
病床の身になってから、
彼は「長崎の鐘」など私たちの心に残る文学作品を生み出します。文学作品が残るのは彼の才能だけではなく、彼の生き様が私たちの心を打ったからに他なりません。
記念館の展示は、30分もかからない位ですべてを見終わることができます。
一生心に残るものであれば、30分のために小高い丘を登っても惜しくはありません。
皆様も一度お訪ねください。
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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