勇んで移住したカナダのお隣アメリカで、呆れる程幼稚なTrump というおっさんが性差別(Sexism)何が悪いんじゃぁ!と、開き直ってますね。
「冗談だよ、冗談。 男同士のたわいもない冗談。」
日本のおっさんたちから嫌というほど聞いたこのセリフもはいてるらしい。
最新のPsychology リサーチによると、Trump の問題の言動は「冗談」をはるかに超えているものだということです。 女性への「支配」「性の対象化」「優位さ」を示す言動は、男たちが自覚していようがいまいが、完全なる「性差別」の領域へ入り込んだものです。
2016年のLoyola University のリサーチによると、日常で女性が経験する性差別のほとんどは「面白おかしく」「女性を低く見る」「男性・女性のグループカテゴリーで考える」言動、それも「冗談」として誤魔化す、言動そのものだそうです。
Sexist (性差別主義者)の「冗談」とは、「女性を公平に見ない」「馬鹿にする」「ステレオタイプ化する」「抑圧する」「女性を単なる性の対象とみなす」完全な性差別言動であるとも、リサーチは述べています。
また、性の平等化が社会に浸透して来た現代、性差別的言動をすることは社会的に受け入れられないことを承知の上で、一部の男たちが使う「汚い手」が、Trump の唱える「男同士のたわいもない冗談」だとも結論づけています。
さて。
そんな「汚い手」のおっさんに出くわした女性はどうすべきか?!
ものすご〜く嫌な気分になり、自分の尊厳が大きく傷つきます。
どうしていいかわからず、黙って無視するのがおそらく普通の反応だと思います。
が。
そのまま放っておくとおっさんたちは、女性もその「冗談」を認めたと勘違い(幼稚ですから)し、どんどんエスカレートして行きます。
反撃しなくちゃ!
これもリサーチが述べていることですが、「冗談」に反撃する気がない女性ほど、自分の中でも「やっぱり女性は。。。。だから」という自分たちに対する性差別傾向が強いんだそうです。
おっさんたちの「冗談」をSexism だと認識出来ること自体が、自分の反応は自分でコントロール出来る!という意識につなりますよって。
やから、頑張れ〜、負けるな〜と、リサーチが。
私も全く同感。
頑張れ〜、負けるな〜!
______________
話日は、日本に移ります。
Super World Clubのオフィスは愛媛県今治市JR今治駅の西口にありました。
今治にしては人通りの多い地域でしたので、週末は結構酔っぱらいおっさんたちが。
「飲んだ上の冗談」というさっぱりわけのわからない言い訳に「性差別言動」が加わるおっさんたちの始末の悪さはこの上なかったですね。
一番たちが悪かったのは、いわゆる日本社会である程度の立場にいるおっさんたち。
JA今治の役職についているおっさんの「冗談」に大反撃したことがあります。
ちょうど高校生クラス。 女の子が多いクラスでした。
初夏の陽気でドアを半開きにしていた隙間から、遠慮も何もなく覗き込んで、大声のだみ声で
「女の子がよけおるが! え〜の〜ここは!」
外に飛び出して行き、こてんぱんにやり込め、まったく別の話題にすり替え文句を言って来た取り巻きをまたしてもこてんぱんにやり込め、最後は見せしめにパトカーを呼びました。
この手のおっさんたちは、こういう騒ぎの中にいることを極端に嫌がる傾向があるのを承知の上です。
今治の警察の方、非常によく理解してくださいました。
話しはここで終わりません。
翌日はJAに直接掛け合い、事の顛末を話し合い。
おっさんたちのボスが4名頭を並べて謝りに来ました。
これであのおっさんたちの意識を変えることが出来たとは思いませんが、状況を自分たちがコントロールしたという自信につながりましたね、確かに。
源氏物語の「雨夜の品定め」からも見て取れるように、「冗談」の隠れ蓑に包まれた「性差別」は日本の歴史には根深いものがあるようです。
またしても夫婦別姓議論が裁判所に突き返された現状も呆れてしまいますね。
社会も特に問題にしていない傾向もとても不愉快でした。
カナダは?
もちろん嫌なおっさんはいますよ。
生徒を迎えに来てくれたホストマザーに「女なのにバックで駐車出来るの?」と本人は冗談のつもりなのか、ニヤニヤ笑いながらほざくおっさん。
そういうおっさんは、人種差別意識も強いので手強いですが、私のプロジェクトですね。
Trumpもこてんぱんにやられているようですから。
何よりも社会全体が、性差別は悪いことという強い認識で動いています。
Trump みたいなおっさんが出てきた時には更にです。
「女なのにバックで駐車出来るの?」のおっさんも、地元では嫌なやつです。
そんな環境にいると、いい人、とんでもない人の違いが更に面白く見えて来ます。
不愉快なおっさんに我慢ならない日本女性のみなさん!
カナダにいらっしゃい!
自信をつけに
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
「迷子になった日本の教育」のコラム
Bilingual Education fm Canada : Trial 参加者募集(2024/02/24 14:02)
日本の中学受験狂乱と英語イマージョンの大罪(2024/02/21 11:02)
日本で育つ子供へのバイリンガル教育: Trial 参加者募集(2024/02/18 04:02)
日本の子供へのバイリンガル教育、間違ってますよ(2024/02/11 10:02)
Creative Thinkingを日本の子供に:迷子になった日本の教育(2023/12/30 05:12)
このコラムに類似したコラム
日本の女性差別は世界の笑いもの - New York Times より 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2017/10/22 04:46)
日本女性が子供を産まない理由 - 日本女性の反乱 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2015/12/17 15:55)
Multiple Intelligences無視の「迷子になった日本の教育」 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2023/11/24 06:07)
Learning Moms’ Club: 「学び続ける母親たちへ」 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2023/11/12 05:29)
迷子になった日本の教育:あ〜だこ〜だと大人が言ってることがバラバラ過ぎ 大澤 眞知子 - カナダ留学・クリティカルシンキング専門家(2022/11/09 10:48)