日経記事;『広がるブロックチェーン(1) IT、地殻変動の足音 サーバー不要「経費1/10」』に関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;『広がるブロックチェーン(1) IT、地殻変動の足音 サーバー不要「経費1/10」』に関する考察

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皆様、
こんにちは。グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

9月11日付の日経新聞に、『広がるブロックチェーン(1) IT、地殻変動の足音 サーバー不要「経費1/10」』 のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『ハイテク産業で「ブロックチェーン」と呼ばれる新しいIT(情報技術)が急速に広がっている。仮想通貨分野でまず実用化されたが、契約や資産管理、機械の保守などへの応用を目指し、世界中で実験が進む。産業構造を塗り替える力を秘める新技術の現場を追う。

ブロックチェーン大学校では30社の担当者がシステムの設計技術を学ぶ

「音楽会社などが特権的にお金の分配を決めるシステムを壊し、アーティストの分け前を増やしたい」。インターネット上で楽曲を自動管理する米国発の音楽システム「UJO MUSIC(ウジョー・ミュージック)」の担当者は話す。

改ざんは困難

ウジョーでは消費者が対価を払うと自動的にライセンス(利用権)を付与し、楽曲をダウンロードできる。利用料は直接、アーティストに渡る。

データ改ざんが困難で安価にシステムを構築できるブロックチェーンを使うことで、音楽会社のような管理者を介在せずにアーティストと消費者が安全に取引できる。管理者への支払いが減る分、アーティストと消費者の取り分が増える。

多数の参加者で全てのデータを共有し、監視しあい、信頼性を担保するブロックチェーンでは、役所や企業が担っていた中央の管理者が不要になる。知的財産や株式といった様々な「資産(価値)」の交換や移転に使う実験が世界中で進む。

経済学者の野口悠紀雄氏は「楽天やアマゾン・ドット・コムなど電子商取引業者は滅ぶ」と大胆に予想する。「ドット・コム企業」の売り手と買い手をマッチングする経営モデルは陳腐化するというわけだ。

あらゆるものがネットにつながるIoT。膨大なデータのやり取りが生じることから、ブロックチェーンが最も効果を発揮する分野とされる。

IoT支える

米IBMは韓国のサムスン電子と組んで洗濯機の洗剤を交換する実験を始めた。残量が減ると、コンピューターが自動的に洗剤の小売業者に知らせ、代金を仮想通貨で支払う。洗剤が補充されたら洗濯機の所有者に報告し、契約が完了する。

このような細かく膨大になる一方、正確さが必要なデータは、中央で集中管理すれば巨大システムが必要だが、分散管理すれば簡素化できる。米IBMは「従来の方法ではシステムが複雑で巨大になり、IoTは広がらない」と見る。ブロックチェーンはIoTを支えるコア技術になり得る。

出遅れていた日本も動き出した。8月17日、都内で「ブロックチェーン大学校」が産声を上げた。ブロックチェーン推進協会(BCCC)に加盟する約30社の担当者が集まり、システムの設計技術を学ぶ。

ブロックチェーンはハイテク産業に地殻変動をもたらす可能性もある。これまでは一つのサーバーでデータを集中管理していたが、サーバーが不要になり、末端のパソコンだけで済むためだ。「巨大な銀行のインフラでもコストを10分の1以下に減らせる」。ブロックチェーンに詳しいテックビューロ(大阪市)の朝山貴生社長は予測する。

1980年代までハイテク産業の主役だった大型コンピューター(メーンフレーム)は、高い処理能力を持つ中小型サーバーとパソコンを軸としたシステムに主役の座を譲った。ブロックチェーンを活用すれば、世界の隅々にまで普及したパソコンやスマートフォンがサーバーの役割を担うかもしれない。歴史は繰り返すのか。』


私の支援先を含めた多くの中小企業が、海外市場の販路開拓を行っており、国内市場が縮小傾向にある中で、輸出ビジネスの拡大を積極化させています。

海外向けインターネット通販を含めた、海外顧客との間の決済の仕組みが、より簡便、かつ低コストで行えるようになれば、国内企業と海外顧客の双方に大きなメリットがあります。

BtoCおよびBtoB両タイプの輸出ビジネスでは、一般的に数百万円以下の決済では多くの場合、クレジットカードやPayPalのような決済代行システムが使われています。

より高額の取引となると、銀行送金が活用されています。

この銀行送金の課題は、決済処理に数日間のリードタイムがかかることと、高額な手数料支払です。

決済処理に時間がかかるのは、各種確認ステップと多くの書類作業が入ることによります。高額な手数料は、決済処理に多くの人手を要することと、決済・送金システムを支えるための巨額のコンピュータシステム投資を行っていることによります。

この決済・送金の仕組みに大きな風穴を開けようとしているのが、本日の記事にあります「ブロックチェーン」です。

「ブロックチェーン」は、日経記事によりますと、「インターネットでつながった多数の参加者で物や資産の全ての取引記録を共有し、データの改ざんを困難にする技術。データを1カ所に集めずに、複製データを分散・共有することで、中央の管理者が不要となり、情報システムも止まりにくい。仮想通貨「ビットコイン」の根幹技術で「分散型台帳」とも呼ばれる。」となります。

既存の決済・送金システムは、各国の銀行が厳重に管理・保証する垂直統合方式のやり方を行っていることと比較して、水平分業型のやり方で、インターネットでつながった多数の参加者がパソコンやスマートフォンですべての取引記録を共有することで、担保します。

現在の決済・送金システムに比べて、銀行が中心となる必要がありませんので、秒単位のスピード、かつ極めて低いコストで実行が可能になります。

このやり方が日本国外で普及すると、決済・送金システムに大きな革命を起こします。BtoCおよびBtoB両タイプのビジネスでの決済・送金が銀行口座への振込になると確信します。

決済・送金にクレジットカードや決済代行サービスを利用すると、入金までのリードタイムがあり、一定の手数料が取られることによります。

また、多くの消費者は、クレジットカードに関する個人情報をインターネット上で扱うことにリスクを感じています。

「ブロックチェーン」は、上記のようなクレジットカードや決済代行サービスの課題を、一気に解決できる可能性があります。

国内の金融機関では、日本銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、SBIホールディングスなどが「ブロックチェーン」の開発・実用化に向けて動きだしており、2018年から実用化される可能性があります。

インターネットやITは、今まで多くの事業基盤を破壊・変革してきました。多くのビジネスモデルを、垂直統合方式から水平分業型に変えてきました。

今回の「ブロックチェーン」は、インターネットやITが多くの事業基盤に大きな影響を与えたように、金融事業に同様の影響を与えることは確実です。

インターネットやITは、フラット化、高速化、低コスト化をさまざまな分野で実現しており、今後も破壊・変革し続けます。

私は、「ブロックチェーン」の開発・実用化が一気に進み、海外送金が高速・かつ低コストで実現することを大いに期待しています。

現在の「ブロックチェーン」には、本日の記事にありますように、「一定の期間に発生した取引をまとめて塊(ブロック)として記録するため、必ずしも取引の事実が時間順に記録されない。時間的な前後関係が分からず、不動産取引で所有権が誰から誰の手にいつ移ったかを証明できない。証券取引所のように秒単位で数千件の売買注文をさばく高速・高頻度の用途にも向いていない。」などの課題があります。

しかし、今までのITの進化は、このような課題を解決・実用化してきていますので、そう遠くない将来、解決策が見いだせると確認しています。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

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