- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、10月は固定金利が全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、10月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.024%低下の0.839%、20年超の最長期間は前月比0.020%低下の1.408%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、8月下旬から9月上旬にかけては長期金利が低下したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利も低位安定の展開となりそうです。
北朝鮮の挑発行為がエスカレートする中、米の長期金利低下も重なり、外国為替市場では有事の円高が加速しています。これを受けて株価が下落し、その資金が債券市場に流れ、長期金利低下の要因となっています。
再度、長期金利がマイナスを付けるとは考えていませんでしたが、地政学的リスクと円高が併存する限り、長期金利は0%近辺で推移する見込みです。
これらを総合的に勘案しますと、10月の他行の長期固定金利も低下する見込みです。
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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